20230802 ニジェールのこと

軍事クーデターだという。大統領が追放され、暫定政権ができているようだが、その主張は脱フランス植民地なのだそうだ。えっ?独立国じゃなかったんだっけ。

 

そう疑問を持って調べてみると、ちゃんと教えてくれるサイトがある。初めて知ったが、西アフリカ数カ国は共通通貨を使っていて、その対ユーロのレートをフランスが決めているのだそうだ。それは独立時に結んだ条約がそれを定めているからということらしい。

 

酷い条約もあったものだ。ニジェールは世界有数のウラン産出国だというから、原発大国のフランスは為替レートの設定次第でいくらでも安くウランを入手できることになる。暫定政権が打ち出した政策方針の一つは、フランスへのウラン輸出禁止だという。

 

かわいそうなことに、日常的に共通通貨を使用しているニジェールの国民は、その通貨を誰が発行し、レートを誰が決めているのか全く意識していなかったらしい。

 

あからさまな植民地支配から、気づかれない植民地支配へ。この辺が、欧州の狡猾なところだろう。純朴な民族国民は、いいように搾取される。

 

日本人だって、他人事ではないぞ。日銀の株主名簿は公開されていない。つまり、通貨の発行者が誰なのか、いや正確に言えば通貨発行者は日銀なのだがその所有者が誰なのかは明らかにされていないのだから、我々もニジェール国民のことを笑えないのだ。

 

ただ、そんなことを気にする庶民はいない。目の前に誰かが発行したお金があって、それによってモノやサービスがきちんと売買できるなら発行者を怪しむことはない。一方で、学者や評論家はなぜ追求しないのだろう。ここが不思議なところだ。メデイアもね。

 

いろんなことが起きていて訳がわからなくなっている世相、世界情勢だが、5年前だったら全く知られていなかったような真実が次々に暴かれてきていることは確かだ。

 

ジャニーズはそうだったのか(変態)。ビッグモーターはそうだったのか(不正。いずれ損保会社はそうだったのか、になりそう)。自民党統一教会はそうだったのか(一体)。バイデンの息子はそうだったのか(薬物、汚職)。フランスとニジェールはそうだったのか(植民地支配)。東京五輪電通パソナはそうだったのか(中抜き)。官邸と警察の関係はそうだったのか(もみ消し圧力)。短期間でこれだけ勉強した。まだたくさん出てきそうだ。UFOとか、ケネディ暗殺とか。

 

これらがデクラスと呼ばれるものなのだろう。すっと引いて見てみると、ものすごい勢いでデクラスが進んでいることが感じられる。