何日か前に、池袋で行われたパンデミック条約反対デモのことを書きました。全国から2万人が集まり都心部を練り歩いたのに、マスメディアは完全に黙殺したと。でもワクチンに関する認識の広がりから、参加者やその予備軍の層は暑くなり、また熱意は高まっており、後続のイベントも企画されている。具体的には5月31日に「WHOから命を守る国民運動・大決起集会」が日比谷公園で行われるようです、ということまで紹介しました。このイベントは「『WHOから命を守る国民運動』実行委員会」「WCHJapan」が共同で主催、後援は「NPO法人日本駆け込み寺」「全国有志議員の会」協賛は「(株)日本文化チャンネル桜、他」。まあこう書かれてもさっぱりわかりませんが、デモに先立つ決起集会にはワクチン糾弾の井上正康さん、最近ディープステート批判で注目の原口一博代議士、そしてこの委員会の代表の一人である近現代史家の林千勝さんなどが登壇するとのことです。
この動きに対抗するかのように、ニューレジリエンスフォーラムというこれまたよく知られていない団体が唐突に「国民の命と生活を守る武道館1万人集会」を5月30日に開催するそうです。同フォーラムは、財界や学会のそれなりの方々をそろえて、調べたら政府に提言書を出しているんですね。内容は、地震や感染症でたくさんの人が亡くならないように、緊急時に政府に強い権限を与えよ、憲法改正もやれ、というものですから完全にあちら側。フォーラムの役員名簿をネットで見ることができて、私は興味本意で覗いてみましたが医者と病院と製薬企業と建設・道路輸送と農協とホテル旅館と郵便局でした。学識者として京都大学名誉教授が入っています。京大は最近アレですよね。会長は日本製鉄の名誉会長というおじいさんです。
反WHOデモの主催者である林千勝さんはXでの発言も活発ですが、なるほどなと思ったのは、このニューレジリエンスフォーラムのイベントは、反WHOの流れを潰すために企画されたものだと思うが、想定される事態として、このイベントに反WHOを名乗る工作員が入り込み、わざと暴力的な動きをして、それをマスコミが取り上げることがありうるのではないかと。偽旗の懸念ですね。だから、嫌なイベントだけど、WHOから命を守る国民運動に賛同される方は、ニューレジリエンスフォーラムに反応しないで静観して下さい、と呼びかけています。
私は、ニューレジリエンスフォーラムの役員名簿を一瞥して、思い出したことがありました。ちょっと前のことですが、ある会合で、勤め人の生活を満期卒業(つまり定年退職)して、ある業界団体で第二の人生を始めたという人と会話したんです。で、私も世間知らずだから、業界団体ってどんな仕事をしてるんですか?と聞いてしまいました。そしたら回答が意外で、選挙ですと。選挙??
その業界は、ニューレジリエンスフォーラムの役員の出身母体の業界でした。つまり医療とか医薬品とか建設とか道路輸送とかそんなところだと思って下さい。その業界団体の1番の仕事は選挙対応だと。選挙があると、その業界団体に入っている個社に対して「よろしくお願いします」と声かけして、票を集めるのだと。あーー、そうなんだ。そうだろうなあ。そうだと思いますよ。それが自民党政治。業界も、貸しを作って見返りをもらう。だから、このような組織票が埋没してしまわないように、投票率は低いほうが良い、と思っている人たちって、あるいは今でも自民党政権を支持していますとアンケートで回答する2割の国民って、いるんだよな。いるんだ。逆に言うと、不正集計っていうのは、バイデンの時も思ったけど、最後の手段なのかもしれませんね。