私はイスラエルという国は何らかの形で滅びるのだろうなと思って見ています。
滅びるという表現が曖昧さを残していますが、例えば大日本帝国は1945年に無条件降伏して占領下に置かれました。これであの国はいったん滅びたのだと思います。そういうケースも含めてです。
世界中がそのシナリオで動いているでしょ。そうでなければ欧米のマスメディアがガザの悲惨な状況をこれでもかと報道するはずがありません。
でも予想できないのは、この国、この国家がどういう形で滅びるのか。
ここ1年で広く日本人にも知られて来たのが、イスラエルという国は2千年前にローマ帝国に滅ぼされたユダヤ人たちが世界を放浪した末に、シオニズムの運動が盛り上がり、第二次世界大戦直後に英国主導で現在の地に国土を獲得、建国に至ったという物語の嘘くささでした。どうも、今のイスラエル人たちは生粋のユダヤ人ではないようだ。この2千年間に一体何があったのか。
アーサー・ケストラーがヒントを残してくれていました。彼ら(大部分のイスラエル人)の先祖はシナイ半島の出身ではないよ。7〜10世紀ごろに現在のウクライナ東部からカスピ海北岸に至る地域に存在したハザールという遊牧民族国家が9世紀に国家宗教(支配層の宗教)をユダヤ教と定めたのが彼らの出自だよ。だから彼らが帰るべき場所があるとしても、それは今のイスラエルではないのだよと。
イスラエル支配層の顔かたちを見ても、エジプト人に近いパレスチナ人たちとは全く違います。シオニズムもハザール出身のいわゆるアシュケナージたちの間から生まれて来ました。パレスチナ出身の真正のユダヤ教徒がシオニズムに反対して居ることも知られて来ました。
またハザール出自の現イスラエル政権担当者たちがどれほど尊大で厚顔で無慈悲で冷血で暴力的であるかも世界中に知られてしまいました。ここまで来たら、少なくとも現イスラエルの指導者層は葬り去られる以外の展開はないものと思います。
ハザールは西欧に貸金業者として根を張りましたが、その天敵は一貫してロシアだったようです。またペルシャとの古い関係から言って、イランもハザールには思うところがあると言えそうです。
ロシアの武器が、イランに運び込まれて居るという未確認情報が流れているようです。全てはプロレスかもしれません。イスラエルはもう滅びている可能性もあります。しかし歴史の流れを転換させるには、全世界注視の下でイスラエルに滅びてもらう必要がある、というところがあります。そのきっかけはイランが作るのかもしれませんが、最後はロシアが出て来て仕留める、と見る人も少なくないようです。第三次世界大戦という展開につながるものではないと思います。