20231029 エゼキエル戦争の結末は

ネット上で、イスラエルのガザ侵攻はイランやロシアの参戦を誘発してハルマゲドンになる。これは聖書に書かれたエゼキエル戦争だとする指摘がすごく増えてきたので、気になって、そのエゼキエル書というものをザーッと読み、難しくて全然わからないから(特に地名、国名)改めていくつかの解説を舗見直してみました。

 

大きな話としては、前提はイスラエルは善で、その他の世界は悪で、悪がとうとう善の国イスラエルをぶっ潰そうとして総攻撃してくる。その中にロシアやイランが含まれる。ところが、神様は善の味方だから、最後の最後に大地震など驚異的な天変地異を起こしてイスラエルを救う。その経緯を見たものは、誰しも、神の存在を信じざるを得なくなる。そういう粗筋です。

 

さて。前にも書いたかもしれませんが、今、悪党はイスラエルということになってますよね。直観的にもそう思う。あれが、神様が推す善の国なのか。そうなのか。ここが、エゼキエル戦争の記述を目の前の(報道)現実に整合させようとして、一番躊躇われるところです。イスラエルが善なのか?あれが、これからの世の中のモデルになるのか?ネタにエフの人相を見てみろ。エルだんの人相を見てみろ。無神論者そのものではないのか。ポジショントークしかしないではないか。一般市民を殺戮して省みない連中ではないか。

 

聖書の記述が正しいとすれば、何か現実が間違っている。可能性は二つで、一つはイスラエルは実は善の国であり、それをフェイク報道が捻じ曲げているのだという解釈。これはですね、前回記した直観と人相の観点から、自分はあり得ないと思っています。二つ目は、聖書に記述されたイスラエルは、実は今のイスラエル国のことではない、という解釈。

 

ネット上でもう一つ出てきているのは、イスラエルを建国したシオニストと呼ばれる人々は、実はユダヤ教徒ではないという話。むしろ無神論者だと。それが、ユダヤ教徒を騙ってディアスポラとか言い募って、無理矢理建国し、何とそこに「イスラエル」と名前だけ拝借してつけてしまったと。本来のユダヤ教徒は、シオニズムとは全く関係なく、全世界でユダヤ教を侵攻している人々だと。古代のユダヤ教徒は、むしろパレスチナにいる(中にはその後イスラム教に改修した人々も含まれる)、そんな話。

 

それであれば、聖書の話は理解できるようになります。無神論者のシオニストが世界を脅かしている。信仰ある人々が作る社会を本来の意味での「イスラエル(A)」と呼ぶとすれば、それは地名ではなく、そのような人々の総称である。現在ある国名としての「イスラエル(B)」は、無神論者の集団がたまたま得られた土地に設立した国家の名前に過ぎず、紛らわしさはわざと演出されている。滅ぼされるのは、イスラエル(A)を滅ぼそうとするイスラエル(B)の方である。となれば、イスラエル(A)を滅ぼすために参戦してくる大国とは、アメリカやNATOじゃないですか。ロシアじゃなくて。

 

とりあえず、私の解釈は上記の通りですが、気になるのは「世界中の誰もが『神の存在』を疑うことができなくなるような終わり方」をするというこの戦争の結末です。大地震が起きるとか、そんな話で終わるとも思えない。聖書を信じるならば、ですが。自分はもう、宇宙を貫くある種の法則というか意志というか「天意」の存在は疑わなくなっていますけど、周囲の人たちはそうじゃない。そういう人たち全部ひっくるめて「恐れ入りました」とさせる現象が起きるとすれば(起きるのでしょう)この時代に生まれ合わせたことを感謝すべきなのかもしれません。いずれにせよ、近いうちです。