20240616 ロシア海軍@キューバ&地中海

標題は、SNSでチラッと見かけてへーえと思った二つの動きです。

 

6月11日のBRICS NEWSというXの投稿で、ロシアの戦艦(warship)と原子りょ置く潜水艦がキューバの米国境近くに到着と書かれていました。それだけです。その理由も、期限も情報はありません。

 

6月15日のSputnik日本on Xでは、ロシア太平洋艦隊とエジプト海軍が地中海で合同演習をおこなったと報じています。ソースは「艦隊の広報部」とされます。ロシア艦隊でしょう。これも、短い文章で、理由も、期限も記されていません。

 

地中海の方は、おそらくイスラエルへの牽制だろうなあと推察されます。となるとエジプトはBRICS寄り、反イスラエルなんだなということになりそうです。キューバの方はどうなんでしょう。まさかグアンタナモ関連ですかね。

 

感じ取れるのは、何か「次」がはじまったということでしょうか。関係する話としては、一昨日、G7サミットが終わり、欧米首脳がスイスに移動してウクライナ主催の「平和サミット」を始めるタイミングで、再度プーチンが和平案を示しましたよね。ウクライナNATOに加盟するな、西側はウクライナに武器供与するな、ウクライナは非ナチ化しろ、(ロシア語話者が大多数を占める)東部4州から手を引け、オデッサとハリコフは返しても良い、等々。賛否両論あります。ただミンスク合意からの経緯を見れば、妥当というか、かなり譲歩した案だと言えると思います。

 

ロシアに近いとされるセルビアの大統領が、スイスメディアのインタビューに応えて、数ヶ月以内に世界戦争が起きる可能性がある。自分は石油、小麦粉、砂糖の在庫を確認していると述べました。

 

どうでしょう。ロシアが詰めてきたな、と感じます。欧州にも北米にも攻撃できる体制を整えて、この提案ですから。ただアメリカが呑むかといえば難しいだろうから、何らかの紆余曲折を経て和平交渉が始められる、そんな展開かなと今は見ています。ただ世界大戦の可能性がゼロともいえない感じですね。

 

ところで昨日触れた三菱UFJの悪事(銀証ファイアウォール規制違反)ですが、日経は驚くべきことに法律が悪いと言わんばかりの記事を掲載して三菱を擁護していました。曰く、欧米では銀行と証券の一体化が進んでいる。日本は規制が厳しいから競争力が削がれている。これまでもメガバンクが要望を繰り返してきて、銀行証券の垣根は下がってきたがまだ高い、と。

 

いや違います。今回問題になっているのは、報道によれば、顧客から「この情報は系列証券会社には黙っていてくださいね」と何度も念押しされながら、それを無視して情報共有したということだから、ルールじゃなくて倫理の問題でしょう。日経、残念ですね。ていうか、昔から「株屋の瓦版」と言われていたわけですが。