20221001 ロシアはイスラエルを視野に入れた

プーチンの演説はいつもすごいなと思う。率直だ。アメリカが諸悪の根源だとはっきり言う。原爆を2回も落としており、ベトナムや韓国にも多大な負の痕跡を残したとはっきり言う。

 

しかし言えないこともある。言っていないこともある。

 

今回、併合した(する)ウクライナ東部は既に併合したクリミアに直結していて、これが全部ロシア領になったらロシアは陸路で他国を通らずに黒海に出られる。なんかしてボスポラス海峡を通過すれば目の前にあるのはシリア、レバノン、そしてイスラエルだ。

 

これはチェスなんじゃないか。

 

まず飛び地のクリミア。ここの併合が2014年だっけ。当時から、プーチンは直接黒海に出るルートを想定していたと思う。ウクライナ東部4州がロシア系住民の土地で、ウクライナ政府から弾圧されており、いずれ救済しなければならないという点も認識していただろう。

 

問題はタイミングだけだったのかもしれない。

 

この時期、ロシアは予備役の招集を始めた。正規軍だけでは不足するような事態を想定し始めたと言うことだろう。それは何か。

 

懸念事項があるとすればトルコ。ボスポラス海峡をロシア艦隊に通らせるか。エルドアンは曲者というか腹芸の持ち主でありなかなか本音を見せない。しかしここまでロシアが詰めてきて最後の最後にトルコが邪魔するという展開は考えにくく、おそらくもう握れているのだろう。

 

イスラエルまで行くんだろうな。行く可能性は十分に見て取れる。これはもう、第三次世界大戦という概念を超えて、500年の国際金融支配(ユダヤ系)に対する民族主義の最終戦争とでも言えるような構図だ。ところでユダヤと言われるがイスラエルは第十三支族と言って本来のユダヤ人ではなく、ユダヤ教に改宗したハザール人だとアーサー・ケストラーが書いている。ハザール人の故郷はウクライナだから、それもつながっている。偶然かもだが。

 

ノルドストリーム破壊はアメリカ説が根強い。これもチェスの一手だろう。ロシア対ウクライナの最終戦争というクライマックスに向かって、なぜこの手が打たれたのか読みきれない。ロシア犯行説も出ていることから考えれば、NATO対ロシアをけしかける作戦かもしれない。そうであるなら、イスラエルの自国防衛の一環とも解釈できるがそんなに上手く行くもんだろうか。