20240614 G7サミットを素直に見ると

新聞テレビではG7のトップ会合が、いかにも世界を動かしている人々による美しき少人数協議であるかのような報道を続けていて、現地に派遣された特派員?の報告では必ず最後のところで「日本が存在感を示せるかが問われています」みたいに言いますよね。日本以外の米欧諸国は今でも世界の頂点に君臨していて、その仲間にどれだけ入れてもらえるか、その頂点の人たちにどれだけ評価してもらえるか。そんな価値観で報道してきます。

 

今朝はJ.SatoさんのXが秀逸で、G7首脳が横に並んだ記念写真に解説文を入れた他の方(外国人)のXをリツイート。曰く「ミシェルとフォンデアライエン:選挙で選ばれていない官僚、ショルツとマクロン:選挙で負けたばかり、トルドー:50年来の低得票、スナク:選挙で負けるだろう、バイデン:裁判に耐えられない、岸田:26%(の国民)しか認めてない」。何もコメントがされていないのはイタリアのメローニだけでした。彼女は、しかししばらく前までヨーロッパで最も危険な女性とか言われてませんでしたっけ。

 

で、同じJ.SatoさんのXに、サウジアラビアアメリカのペトロダラー協定(石油の売買はドル建てに限る)が50年で期限になるけどサウジは更新の意思がないって言う報道があるけど調べてみたらソースは怪しいみたいだよと書いてあります。この話題、私もいろんなところで見ました。そのソースとはThe Business Standardという名前の報道サイトで、記事を読んでみるとサウジとアメリカは1974年にペトロダラー協定を結び、それが50年期限であって、今年終わるのだと書いてあります。

 

そんな協定があるなんて、聞いたことありませんでした。でも、協定の有無に関わらず、アメリカの意図としてそれ(石油取引はドル建てのみの意思)はおそらくあったのでしょう。そうでなければ、石油取引をドル以外の通貨で行おうとしたフセインカダフィらは殺害されなかっただろうという話も流布しています。

 

サウジの協定離脱(破棄)説の真偽はともかくとして、私は今次サミットの最大の焦点は、サウジのサルマーン皇太子が呼ばれていたのに「来なかった」という点にあると思いました。ゼレンスキーは来てましたけど。サウジ皇太子の急な欠席は、表のメディアではあまり報道されていないようです。私は笹原俊さんのXでリツイートされていたインドの報道機関の発信で知りました。

 

表メディアが何を言っているかと言えば、ロシアの凍結資産をうまく使ってウクライナを復興することにG7が合意という話ですね。これは昨日も書きましたけど、下品極まりない所業であり、本当に嬉しそうに奥さん同伴でイタリアのリゾート地を訪れ、鬼畜の合意にニコニコして同意している岸田は本当に情けないと改めて思いました。メローニは不気味に押し黙って笑みを浮かべています。

 

以上をまとめると、自国民から見放されている欧米と日本の指導者たちは新しい泥棒の仕組みで合意したが、これまで支えてくれたリッチな親密国は彼らを見限ったことを隠さなくなった。以上が、私が素直にみたG7サミットでした。ドルどうなりますかね。