20230519 誰が平和をもたらすか

淡々と現状を見る限り、それは意外にも?ロシアと中国だという結論にならざるを得ない。あと、サウジかな。

 

中国は昨年、習近平が主導してサウジアラビアとイランを和解させた。サウジはスンニー派、イランはシーア派。自分には全くわからないが、昔、ある人がシーア派の方が古くて頭が固い。スンニー派はそこから分派してできた新しくて少し世俗的な派であり信者が多い。日本で例えれば日蓮宗創価学会みたいなものだと言っていた。本当かな。そのイメージで行けば、習近平のやったことは大きい。

 

その後、サウジはアメリカの縛りを振り切って石油の売買を取る以外でもやるよと言い出した。

 

ロシアは田中宇氏によれば、今イスラエルとイランの関係修復を図ろうとしている。サウジが反米ないし非米的な動きに転じたならば米国の中東における影響力は衰退の一途だろうからサウジとイランが和解した後イスラエルは孤立しかねない。そこをロシアが救おうとしているというのだ。

 

並行して、シリア内戦もロシア、サウジ、イランが協同すれば収まるだろうとの見通しもできるという。

 

こういう流れを見ていると、G7って何なんだと思わざるを得ない。何十年も平和平和と叫びながら、事態は悪化するばかりだったのが、ひとたび中露が入ってきたらサクサクと紛争がなくなっていく。

 

相変わらず広島に集まった首脳たちは法の支配とか力による現状変更を許さないとか核なき世界の実現とか言っている。ゼレンスキーも来るという。詐欺だよなあ。詐欺だと思う。アメリカ(そしてイギリスか)が影響力を持っていた期間中は紛争の絶えなかった中東が、どんどん平和に向かっている、これをしっかり見ておかないと。

 

メディアはどうせ言うのだろう。覇権主義国家、権威主義国家が連帯してまた悪事を始めようとしていると。だからこそ法の支配が重要なのだと。中露に騙されるなと。

 

話は変わるが地下鉄の霞ヶ関駅では自動販売機が全部使えなくされている。テロ警戒のため、サミット期間中は自販機を止めますと張り紙がしてあり、コインの入れ口はガムテープで塞がれている。よほどテロが怖いのだろうか。悪いことをしていると言う自覚があるのかもしれないなとしらけた気持ちながら思ったりする。でも日本国民も随分気づいてきたのではないか。