20240726 ネタニヤフの訪米

ネタニヤフさん(以下略して「ネタ」)、1週間もかけて訪米です。既に議会で演説し、テスラの工場見学している様子がネットに上がってきています。

 

議会演説の要点は、①ハマスが去年10月7日にイスラエル人1200人を殺害したのが悪い。彼らは赤ん坊を焼いた。②イスラエル軍は歴史上のどの軍隊よりも国際法に忠実であり民間人に危害を加えていない。ラファで民間人の死者はいない。③ガザに向かう人道支援ハマスに全て盗まれている。④反イスラエルのデモはイランの資金によるものだ。以上。

 

演説は1時間以上に及び、集まった議員たちのスタンディングオベーションは50回に及んだとされます。グロテスクなものを見ました。ある投稿では「これでアメリカの議員のボスが誰であるかみんな理解しただろう」。また、ヒトラーの演説動画と並べて見せる投稿もあります。ということは、これは反イスラエルを煽る演出なのではないかという疑いもありうるかなと。

 

興味深いのは、ネタの議会での演説にはイーロン・マスク氏が呼ばれており、立ち上がってやる気なさそうに拍手している姿も動画拡散しています。別の日だと思いますが、テスラの馬鹿でかい工場を、ネタさんを案内して回っている動画も出ています。ネタの奥さんも工場見学に同行している模様。

 

報道ベースですが、民主党の議員は半数近くがイスラエルパレスチナへの暴挙に反対してネタ演説に欠席した。カマラハリスも出てこなかった。出席した民主党議員の一部は「パレスチナでのジェノサイドをやめろ」という小さなプラカードを掲げた。スタンディングオベーションは主に共和党議員たちによるものだと。

 

私は最近、全てプロレスだろうと思って見ている部分がありますが、ここは分かりづらいところで、どう答え合わせしていくのか分かりません。

 

イスラエルパレスチナ人虐殺は多分事実でしょう。米国で反イスラエル運動が拡大しました(大学など)が、その背景にはアンティファなどと同様にソロスの資金提供があると言われています。民主党はその動きに乗り、平和志向の党である印象操作に出ている感じです。一方の共和党はなぜか明確にイスラエルを批判しない。むしろ今回、大拍手でネタを迎え入れた(とされる)ことで悪党のイスラエルと一体に見られる可能性を高めました。

 

日本時間の明日土曜日、ネタはわざわざフロリダに出向いてトランプとも会談する予定だそうです。トランプとネタの過去の会談の動画では、終わって右手を差し出すネタを無視してトラが帰り始め、側近に促されて握手するという印象的な場面がありました。トラはネタを好いていないことは伝わってきていますが、政治は政治。今回はどうするんでしょうね。トラがネタを厚遇するところを見せるなら反共和党の流れを作ることになるだろうし、逆に冷遇したら共和党の中で浮いてしまう可能性を示唆することになりはしませんか?

 

ともあれ、トラもネタも別人です。シナリオライターの腕前が問われる展開かと思われます。