20220929 一度整理しておく

世界には①金融系支配層②(そこから脱却しようとする)実物系・民族派がいると仮定すると整理しやすいかなと思った。

 

①は②を牛耳ってきた。①はひたすら利回りを追い求める。戦争を起こし、当事国両方に金を貸す。社会問題を起こし(環境、疫病)、対策の投資に金を貸す(原子力、ワクチン)。国の財政を膨張させ、政府に金を貸す(国債)。利回りが得られれば場所はどこでも良いので基本的にグローバリズム。国による制度の違いがあると面倒なのでワンワールド志向。為替を乱高下させて差益を取ることもやる。

 

このように世界を股にかけて利回りを追い求める民族がいる。代表はユダヤ人、次に大英帝国、そして客家。多分、この3つは相性がいいんだと思う。彼らには②民族派は邪魔なんだろう。

 

②はもうたまらんと言うことで反撃し始めた。トランプ、プーチン、そして習近平。トランプはアメリカの実物経済回帰を目論み、プーチンはロシアでそれを達成した後に①の殲滅を目指してイスラエルまで射程に入れている。

 

中国はどうか。毛沢東は②。鄧小平は①。同時代の李登輝もリー・クワンユーも客家。だからこの30年間、中国台湾シンガポールウォール街から莫大な資金が流れ込んだ。グローバリストつながりだから米民主党だろう。中国の工業化で米金融はボロ儲けしたはずだ。

 

だが工業化はいずれ終わる。既に終わっているようでもある。不動産バブルで今の中国は日本の1990年くらいの感じになっている。外資は資金を引かないといけないタイミング。だからでカップリングをやっている。習近平は②に引き立てられてトップに立ったがやっていることは一帯一路にせよ対米経済安全保障にせよ①であることは間違いない。

 

①は追い詰められている。もう利回りの狙えるところがない。戦争くらいだろう。だからウクライナにロシアを誘き出し、戦わせて武器を使わせて延々とそこに予算を注ぎ込ませている。同じことを極東でやろうとして民主党議員が台湾を訪問し中共を刺激し続けている。蔡英文客家だから協力的だ。大陸の方では大英帝国が作った都市である上海の系統が(客家ではないにせよ)グローバリストに近い。江沢民系と言ってもいい。こっちは戦争上等と考えるだろう。中国の現政権が上海を仕切りとロックダウンさせるのには意味がある。

 

米国民主党ウォール街、台湾政府、大陸上海系は台湾有事を起こしたくて仕方がない。そこを中共の②が踏ん張っている。習近平は戦争を望んでいないと思われるし、中共にとってメリとも動機もないと考えている。そのせめぎ合いだ。偶発的に、あるいは偽旗で事変が起きる可能性はあるんだろう。

 

その時どうなるかだが、意外にも①は自滅的だ。例えばワクチンだがパンデミック騒ぎを起こしてワクチンを大量に消費させれば製薬会社の業績を通して投資家が儲かることはわかるが、ならば安全なワクチンでも良かったはずなのに超過死亡を増やしている。特にG7で影響が大きい。このことは自国産の不活化ワクチンで凌いだ中露に対してG7の相対的地位低下をもたらす。つまり②が優位性を増す施策を①はわざわざやっている。カーボンニュートラルも然り。

 

①は利回りを追い求めるだけでなく、なぜか人口削減もしたがっている。この二つは本来両立しないが、おそらくなんらかの信念によるものだろう。①が②に対応するためには「力」で勝らないといけないが①は力の根源である人口を減らす方針である。そう考えると、国民の繁栄を考える②が中長期で優位にあることはおそらく間違いない。短期的に①は世界大戦を起こして全てチャラにするしかないだろうから、極めて重要なせめぎ合いが今起きているのかもしれない。しかし、①は思想的に矛盾があるから最終勝利は難しいだろう。