20220930 ノルドストリーム

米国犯行説がある。

 

ロシアには動機が見出せない。米露以外の誰かに可能な作業とも思われない。中国か?それはあり得ないと思うけれども、いずれにせよ相当の力を持った組織でなければ改定のガスパイプラインを破壊するなどという行為が可能なはずがない。

 

ロシアは自らの投資でこのパイプラインを建設してきた。自ら破壊する意味があるとすればそれはなぜだろう。思い付かない。ただしロシアは犯人の名指しを避けている。それは、わかっていないのではなくて、その名前を出すことの意味が大きすぎるからだろう。

 

国防総省国務長官は米国犯行説をそれは絶対にないと強く否定している。欧州各国というかEUはこれは自然的な破損ではない可能性が高いなどという言い方だ。

 

ドイツは背筋が凍っているのではないか。米国犯行説が正しいとすれば、米国が欧州とりわけドイツをどう見ているかが明らかになったからだ。ロシアはこの期に及んでEUに燃料を提供し続けている。ウクライナにすら提供している。ロシアの敵はEUではないことがこれでわかる。

 

EUアメリカの言いなりだったのだろう。アメリカについていく。民主主義を守り権威主義国に屈しない。そのロジックで歩調をあわせてきた。日本もそうだ。アメリカ親分に逆らうととんでもないことになる。渋々の部分も多かったはずだが、長いものに巻かれて保身を図ってきた。

 

親分があの組(ロシア)は敵だというから一緒になって制裁してきた。ところが制裁されても敵のはずの組はキチンキチンと米を売ってくれた。そしていよいよ敵の組との抗争が本格的に始まる。その時親分は敵の組から送られてくる米の通り道を破壊してしまった。そしてそれは敵の組がやったことだろうと言っている。

 

そうなった時の子分ドイツの気持ちたるやという話である。

 

今まで散々親分のいう通りに敵の組に対して制裁を加えてきた。今さらあれは間違ってましたと組員には言えないだろう。

 

親分の気持ちは、お前ら死んでこいだとわかった。親分は、敵の組と自分の子分の組を構想させて両方とも潰してしまえと考えているのだろう。そう想像できる。

 

妄想すぎるかな。まあアメリカも一枚岩ではない。こういうことがあるとすれば民主党・金融業界・グローバリストの仕切りだろう。

 

投影ヤクザ映画なら、ここまで虚仮にされた子分の組の組委員の中に正義感の強い連中がいて、大親分への反抗を躊躇う組長に直訴し立ち上がる流れだ。そしてそれが拒絶されたなら有志で道行するのである。