ペロシショック

今台湾に行く必要ないだろ、と普通は思うが彼女なりに必然性はあるのだろう。今でなければならないという。

 

さて中国は拳を思いきり振り上げて落とし先を探している。これだけ警告しても台湾に来て、しかも一泊して相当と会談するという。タダで済ませるわけにはいかないだろう。習近平政権が14億人の国民に足元を見られる。

 

選択肢はどれだけあるのか。

 

台湾に侵攻する、と大方の人は思っているだろうが、これは筋が違う気がする。台湾は受け入れただけだ。警告を聞かなかったのはアメリカであり民主党でありペロシだ。

 

外交的に対応するというのが最も穏便な方策だ。国連を脱退する、中国国内の米企業を制裁する。ただしインパクトは弱いし、米国と経済的な摩擦を広げると中国経済も返り血を浴びる。米国駐中国大使館員を国外追放する。これもなあ、重大な割にインパクトは弱そう。

 

では軍事的に対応するのか。台湾侵攻は筋が違うと書いたが、別の見方もあって、これは口実に過ぎず中共は実は台湾に隠されている米国の軍事施設や人身売買、麻薬等の拠点を壊滅させたいと考えているというのだ。これは、ロシアがウクライナに侵攻した時と同じ状況といえる。ならば台湾に上陸することがあってもおかしくない。

 

日本への影響はどうか。

 

これは本来、米中間の問題だ。一国二制度をとる中国の建前を無視して外国要人が独立性を主張する1地域(中国から見れば)に勝手に上陸する。それをやるなと主権を持っている(中国から見れば)政府が警告したにもかかわらずだから、これは米中2国間の問題でしかない。それに日本が引き摺り込まれるとしたらどのようにしてだ。

 

一つは先に書いたが日本国内にある米軍基地を攻撃する。これは、周囲に害を及ぼさなければありがたい話である。赤坂プレスセンターあたりをやってほしい。

 

米国が台湾に防衛のため派兵する展開になったら日米安保に基づき日本の自衛隊もそこに混ぜ込む。これは避けないといけないのだがどうか。

 

小さなシナリオはわかるはずもない。しかし、大きなシナリオとして見えてきたのは米国の日本からの撤退だ。その理由作りと思えばあまり心配せずに事態を静観するというのが賢い国民の在り方だろうと私は思う。