20230324 ニュースバリューの軽重

日本時間で3月22日の夜、23日の昼間、世界では大変なことが進行していたと言って良い。まず習近平がモスクワを訪問、プーチンと連日にわたってトップ会談。中郷が示した12原則は平和の実現に向けて重要なポイントを含めており、さすがのプーチンも十分に検討するとコメントせざるを得なかった。イランとサウジの和解といい、中国の最近の動きは注目に値する。具体的に、世界平和の実現に向けて動いている、と客観的に言える行動だと思う。

 

その同じ期間中、岸田は予想通りキエフ(誰だキーウとかいうやつは)訪問。電撃とかいいながらポーランドの駅で列車に乗る姿とか報道陣に撮影させている。ウクライナ自作自演が怪しまれるブチャの虐殺の地で神妙な顔をしてみたり、また何十億円も太っ腹で寄付するとかいい出すし、しょうーもないなと思いつつ、後方で木原がしてやったりみたいな顔してついてきてるから、ひょっとしてこの人たちは、本気で、これで何か点数を稼いだ気になっているのかもしれないと感じた。

 

もっと驚くのは、これらを押しのけてトップニュースでガンガン時間を取って流されていたのがwbc日本優勝。

 

この順番は。。。

 

よーしトップは大谷で行くぞ!とニュース番組の責任者が決めたのだとしたら、その背景は如何に。

 

①国際情勢を報道すると国民が覚醒するかもしれないから避けた。

②日本人を元気にするニュースをトップに持ってきたかった。

③これが一番ウケると思うものを最初に持ってきた。

 

まあ全部あると思う。

 

不思議な国だよなあ。世界史が大転換していて、その象徴的なツートップが何を語り合い何を決めたのかを知りたい国民もいないし知らせようとするメディアもない。泥舟G7にパシリをやらされている自分達の首相が踏み絵のように戦地に行かされ公金を提供させられていることに関心ある国民もいないし報道しようと意気込むメディアもない。それより大事なのはプロ野球だ!特に、日本が勝つなんて滅多にないんだから今日は大騒ぎしようぜ!のノリ。

 

日本はこうじゃなくちゃと思いつつ(風雲たけし城ユーゴスラビア兵士に脱力感・厭戦感をもたらした例あり)、本当にこれでいいのかなと思わないでもない。でも、これでいいんだろう。平和とはこういうもの。治まる御代と山本夏彦は言った。