政治研究者という人々が日本に、世界に何人いるのか知らないが、いまだにバイデンはバイデンであり安倍は安倍であるとして論文を書き発表しているのか。エリザベス女王エリザベス女王であるとして、そういう前提で発言しているのか。

 

してるんだろうなあ。

 

武田信玄には何人も影武者がいて、死後数年間はそれがわからなかったという話があり、黒澤明が映画にした。へー、戦国時代は大変だったんだねと映画を見た人は思ったかも知れないが、現代社会にそういうことはないものと考えていた。

 

そういうことを書くと、不謹慎ということになるのかな。学問は真実の追求という使命があるとみなしてはいけないのかな。歴史になってしまえば「実は」という形で語っても良いということになるのかな。

 

経済学でも信用創造については教えないらしい。学問的検証に耐えられない事象だからという指摘もある。言ってしまえば詐欺だからだ、と。

 

人間社会がこうした謎というか不可思議な事象に満ち溢れていることを知らしめたのは、これはもう誰がなんと言ってもトランプ以降だ。何が起きたんだろう、この数年間に、と考えた時、外せないなと思ったのがデイビッド・ロックフェラーが死んだという事実。この人は何回か日本に来ているようだ。記憶に残っているのは長銀が破綻し新生銀行ができた時に取締役になり会議出席にわざわざ来たこと。ああ、要所要所は自分で動く人ねと思った。

 

こういう活動型の権力者というのは後継者を作れない。だから亡くなった今、相当の混乱が起きていると考えてもおかしくないと思っている。