新型コロナは怖いのか。

 

怖くない。その感覚は割と早くに得られた。

 

これは怖いかも、と感じたのは発祥地とされる武漢でスーパーの買い物客や路上を歩く人が突然気を失ったように倒れてそのまま亡くなる、という動画が紹介された時だ。これが新型コロナです、ということだった。てんかんのような発作を生じて、そのまま亡くなるとすれば怖いな、という感覚を持ったことは事実だ。

 

その後、ダイヤモンドプリンセス号の船内で感染が広がり、岸壁に着きながら乗船者は陸に上がることを許されず、医療関係者によって詳しく調査がなされた。調査が終わり、客が下船して自宅に帰る際に意外に非感染者が多かったこと、タクシーなど使って普通に帰宅していること、船内の映像で大した感染防止策もしていなかったことなどが分かり、武漢の動画とのギャップを感じざるを得なかった。

 

普通に考えて、コロナといえば風邪の仲間だから、武漢の動画が何か間違いだったのだろう。風邪の仲間で即死に近い事象を起こすことは考えにくいからな、と思った。ダイヤモンドプリンセスの方は、確かに密閉空間で風邪が流行ったらこうなるのだろうな、という想像の範囲内だったので信頼できるような気がした。

 

当時中国では武漢を封鎖し仮説の大規模収容施設を設置するなど大々的な対策をとっていたが主席などは特段の言及もなく、共産党幹部はほとんど関心を示さなかったように記憶している。

 

志村けんさんが亡くなった時にはコロナでということで、大きな話題になったが、もともと不摂生な人として知られていたし、風から肺炎というのはよくあるコースなのでそれほど恐怖感は煽られなかった。プロ野球選手がキャンプで感染、と報じられたがしばらく休んで普通に戻ってきていた。味覚障害が生じたとコメントされていたが、それはインフルでもあること。この頃から、きっとこの感染症は大したことない、それを確認する方向で様々な記事を読み始めたと思う。

 

そうなると、おかしなことだらけだ。

 

まず、感染者数も死者数も非常に少ないのにいきなり2類に指定された。1年経ってみて年間死者数は3千余人だという。インフルなら1千万人感染して1万人は死ぬ。で、面白いことにインフルによる死亡者が激減し、年間の総死亡者数は前年割れだと。これでパンデミックと呼ぶのはおかしいではないか、と思った。