20240423 民間の自主管理の話

海自のヘリが伊豆諸島沖で2機墜落。謎めいた事件です。フライトレコーダーは回収済みとか。衝突という話もありますが、2機の墜落に30分ほどの時間差ありとの報道もあり、混乱している印象。少し前の陸自ヘリ墜落は偽旗的な印象があり、必死で火消しした感がありましたが、今回の雰囲気はそれともちょっと違う。推移を見守るしかなさそうです。

 

それ以外に、これといったニュースもないので、最近、考えていることを少し書いてみます。

 

私は楽器の練習でカラオケ屋に行くことがあるのですが、そこではDAMとかいう関連企業のアーチスト紹介動画がひっきりなしに流れています。で、休憩しながらぼんやり眺めたりするんですが、印象としては音楽系のビジネス界隈ってものすごい管理社会なのかと。オンエア解禁とか言ってる。「解禁」なんて言葉は、他ではなかなか聞きません。公開していいいよとかまだダメだよとか決める「権力」の存在が前提になっている。気持ち悪いです。

 

また「メジャーデビュー!」とか騒ぐ。メジャーっていうのは有力なメーカーの意味だろうけれども、それに採用されたのは凄いことだ感が前提となっていて、いや違うでしょと。

 

要するに権力を持った巨大な存在にどれだけ認められるかを競ってるデビュー前あるいはデビュー直後の歌手やバンドを次々に紹介する動画をカラオケ屋がモニターに流し続けているという。一種異様な感じがします。

 

そして最近多いのがダンス&ボーカルグループで、ジャニーズ系以外にもたくさんいることを知りました。韓国も凄いらしい。彼らは、決められた曲で決められた振り付けで、5人とか10人とかが一糸乱れず歌い踊ることを売り物にしています。どこへ行っても同じ曲を同じ振り付けでパフォームする。機械みたいなもんですね。ちょっとなあ。音楽、特に軽音楽(非クラシック)って、そういうもの(縛り)から解き放たれるためにあるっていう感覚を持っていましたが、この統制感は凄い真逆。ああ、ミュージカルなんかも一糸乱れず系だ。宝塚とかもね。あれ系ですか。延長線上に北朝鮮マスゲームがあるような気がします。

 

全てが綺麗に管理統制されている。これみて楽しいかと言われれば、むしろ息苦しい。

 

ついでに言えば私、最近、渋谷に行かなくなりました。再開発が進んで、とても息苦しい街になった。ここ10年くらいに建設された高層ビルはどれも最悪の息苦しさで、いずれ若い人は来なくなると思う。息苦しさの原因を具体的に挙げると、まず通路も店舗も一つ一つが狭すぎる。その割に妙に開放的でどこからでもお互いが見えるところが多い。休む場所(ベンチとか)がまったくなくてずっと歩いてないといけない。そして何より清潔すぎる。

 

自分自身のことを考えても、ヒトってそんなにキレイに管理された空間に長くいられるもんじゃないでしょう。キレイに管理されたパフォーマンスを長時間鑑賞するのも苦痛になる。

 

などと書き連ねてきて、ナチスは健康志向が強かったという説を思い出しました。これ、民間が自主的にやってるとすれば、大企業やメジャーレーベルもナチス的なのかもですね。違和感持つ人は意外に多いと推測します。