20240402 変な統制に従わない企業【それが正しい】

Xのトレンドに「#小林製薬じゃなく厚労省を叩け」「#小林製薬購買活動」「#小林製薬がんばれ」「#みせしめ」などが入っています(2024年4月2日早朝)。たくさんの投稿があって、国に狙い撃ちされた原因も多く指摘されています。どうも国やその支配メカニズムに関してに忖度することが少なかったようです。

 

別の言い方をすると、権力が意図する統制に対して鈍感というか、あまりそういうことを意識しないで経営してきたイノセントな企業なのかなという印象を持ちました。今回も、この会社に勤めている人たちは、本当に工場の衛生管理に問題があったのかもしれないと驚いて責任を感じたりもしていたりするのではないでしょうか。私は、それは濡れ衣だろうと疑っています。全国に、同じように考えている人が大勢います。

 

さらに驚くのは、本件がニュースになる直前に同社の株価が不自然に大きく下落していることで、まあインサイダー情報(企業側ではなく厚労行政側の)に基づく空売りでしょう。そうだとすれば、仕掛けた連中はどこまでも腐っていますね(怒)。小林製薬の記者会見でこれはインサイダー取引ではないのかと記者が問い、社長は「そうではないと信じたい」と正直な回答をしてしまいました。イノセントすぎる。。大丈夫かなこの会社。頑張ってほしいけど。

 

時々、意図的か否か変な統制に従わない企業が現れて、悶着を起こします。2021年にはタマホームの社長が従業員にワクチン接種禁止令を出したと週刊文春が報じて大騒ぎになりました。社長はあのワクチン打ったら5年後には死ぬから社員には打たないでほしい、と考えたようで、これ今だったら同じ考えを持つ社長も多いのではないですか?でも当時の圧は凄くて結局、タマホームはそういう事実はなく誤解を招いたことを陳謝するみたいなコメントを企業ホームページに今でも出し続けています。

 

グローバルダイニングという会社も思い出しますね。東京都がコロナで外出を減らしたいから飲食店は営業時間を短縮しろ従わなければ過料するぞと統制をかけてきて、それって憲法違反だろ損害賠償しろと告訴しました。骨のある会社です。裁判には1年近くかかり、最終的には2022年5月に東京地裁が控訴棄却して玉虫色に終結。この裁判に関しては、タマホームと異なりグローバルダイニングを支持する書き込みが結構あったと記憶しています。

 

そして2024年の今、状況は大きく変化して、少なくともネット上には政府(日本総督府)が御用学者などを動員して仕掛ける「変な統制」への社会的な感度は随分上がってきた感じがします。

 

ホンダが四輪に進出する時に当時の通産省は妨害したんですよね。過当競争はよろしくない、ホンダは二輪に専念せよと。でもホンダは企業活動の自由を主張して突破した。クロネコヤマトも郵政省や通産省の妨害を突破して宅配便を事業化した。本田宗一郎小倉昌男がやったことを手放しで賞賛するかといえば異論も出るでしょうが、私が思うに政府はある面で企業の天敵だから、おかしい、この指令に従っていたら自分達は滅びてしまうと思ったら、戦うことを選ぶのが正しいのではないかと。善悪の話ではなくて、なんというか、天敵と共存せざるを得ない生物の本能みたいな感覚で捉えれば、そうなると思います。