20230902 汚染水

「汚染水」とうっかり言ってしまいました、そう発言した記憶も曖昧ですが、と農水大臣が言い訳してもなかなか許してもらえない光景は異常だと思う。

 

当たり前だが汚染水と呼ぼうが処理水と呼ぼうが、放出され液体の中身がそれに左右されることは断じてない。同じものを放出していて、その呼び名を統一し、統一された呼び名を守らなかったことを責め立てるっていうのは共産主義じゃないか。問題は中身だろ。

 

この政府に感じる違和感の大部分がこの一件に現れている。中身はどうあれ「処理水」と呼ぶことに決めたんだ、決めたことは守れ、守らないのは許さん、て、それは何て言うのかな、頭のいい人たちのすることではないと思う。適切な言葉が思い浮かばないが、やっぱり共産主義だ。

 

野党も野党で、立憲民主党の泉氏だっけ、せっかくみんなで頑張っているのに、たった一人でもそういう間違った言い方をすると努力が台無しになるぞみたいなコメントをしている。ばかか。そこじゃないだろう。みんなで呼び方を統一することがそんなに大事か。

 

政府が処理水と呼びたいなら呼んでもいいし、それを信じる人がいたって構わないけれども、トリチウム以外は計測しません、してませんという態度でいいのか、海洋に拡散するから問題ないというが生物がそれを取り込んだら体内蓄積で濃縮もするだろう、そんな魚や貝がたくさん出てきたらどうするんだ、というツッコミを誰かしてくれ。それは、処理水なのか汚染水なのかという言葉の統一問題より遥かに重要な問題であるはずだ。

 

せっかくみんなで気持ちを一つにして処理水と呼んでいこうねと決めたのに、その決まりを守らなかなった農水大臣は辞任せよという議論は、大人がするものではないし恥ずかしいではないか。

 

そういえばJAFはよく言った。ガソリンは、ガソリン税が原価に上乗せされた上で、その合計額に消費税がかかっているから二重課税だ、税金で膨らんだ金額にさらに消費税上乗せしてインチキではないかと声明を出した。

 

国民がおとなしいのは、政府が優秀で文句を言っても敵わないからではなくて、あまりにも頭が悪くて何を言ってもどうせわからいだろう、という諦めからだと思われてきた。頭が悪すぎる。

 

ワクチンの薬害もガンとして認めない。藤原直哉氏の見立てを拝借するならばカサンドラクロス。もう、私たちはこれだけ馬鹿だから、滅ぼしてくださいと全力でアピールしているのが今の姿だと思えば少しは納得がいく。

 

話を戻すが、あれは汚染された水だから、汚染水でいいと思う。希釈された汚染水、ってイメージ通りではなかろうか。少なくともトリチウムは処理されていないわけだから、処理水という呼び方はおかしい。農水大臣は、正しいことを言ったから責められたんだな。この国では、正しいことを言うと、都合の悪い政府から責められるわけだ。