20230801 人はどこにいる

自民党女性局というものがあるとは知らなかった。九州や東北で豪雨災害が起きているこの時期に、40人近くがフランスに研修旅行、各地で楽しそうに観光している写真をSNSにアップして非難されている。

 

その自民党から選び抜かれて国政を預かる首相の岸田は長男を適材適所と言って官房に就職させ、その長男は首相外遊に付き添ってお土産を買いまくり、また忘年会と称して親戚縁者を官邸に招いて宴会を開き国民の避難を浴びて退いた。退職金は受け取らないと見えを切ったが払い込まれるものを受け取らないことはできないとの指摘があり、それなら返納すると言い返した。

 

そんな首相から重要事項の切り盛りを任されている官房副長官は、銀座のホステスだった妻の過去に殺人事件に関与した疑惑があると知ってか知らずか捜査に圧力をかけて止めさせたらしいという記事が週刊誌に書かれたことに対して、きちんと釈明の会見などをしていない。上司の官房長官は、これをプライベートな話として答弁しない。

 

政府要人が警察の捜査に影響力を行使し、殺人事件の可能性があったものを自殺で処理しろと言ったのならば、これはプライベートではないだろうとみんな思っているが、どうも官房長官は違う感覚を持っているらしい。そのことについて大手メディアも遠慮して書かない。

 

一方でマイナンバーは何がなんでも全員に持たせるぞと、任意であるにもかかわらず、健康保険証と一体化する、健康保険証自体は廃止すると大した説明もなく突っ走る。ところがシステムに不具合が多発して、既に医療の支払い関係で誤動作が出て特定個人に実損が発生している。マイナンバーのデータが中共に流出したとの報道もあった。相当の人数らしい。こんな状況なのに、担当大臣は自信満々でマイナンバーカード取得を国民に説く。

 

まあ、一言で言って、ボロボロである。選び抜かれた人間たちであるべき国会議員なり大臣たちっていうのは、ここまでレベルが低いのかと改めて知る。自分の勤め先と比べてみても、仕事のできる人ってどこにでも一定数いると思うが、国の中枢には、特に目立っている人たちには、その感じがないなあと。普通の民間企業だったら、絶対に管理職にはならない、どころか入社すらも危ない連中が好き放題やっているように見えて不思議な感じである。この人たちの力の源泉は何なのだろう。

 

よく知らないが、二世議員が次々と現れるのは、後援会が節税機能を持っているからとの説明を聞いた。確かに、地盤に相続税はかからない。寄付はどうなんだろう。

 

あと、アメリカが全部支持してくれるから、議員は採決の時に言われた通り手を上げればいいだけ、単なる数合わせなんだというのもそうだろうなと思う。

 

そうなると、仲間を増やして言うことを聞かせる、ある種の能力を持った人間が上の方(派閥の長)になっていくのも理解できる。そういうの、会社の中にもいるなあと思う。仕事ができるかできないかとは少し違う能力である。言うことを聞かないと敵視したりする、面倒な人も多い。

 

いずれにせよ、まともな政党がないのではなく、ここにはまともな人がいない(目立っていないだけ?)、そのことが低投票率の原因だし、低投票率だと組織票が効果を発揮して変なのが次々と当選するんだから悪いサイクルができてるな。見るに堪えない。どうしよう。やっぱり投票か。それしかないのか。