20230716 これからの日本を率いる人

昨晩、前明石市長のいずみさんという方のトークライブというものを見てきた。渋谷のロフト9という場所で100人を多分超えるであろう観客を集めて行われた。こんなものに足を運ぶことは生まれて初めてだったのだが、なぜ2千円のチケットを購入してまで見に行ったのかといえば副島隆彦氏がこの人は立派で、次の日本の総理大臣候補に相応しいと書いていたからだ。

 

全体的な感想だが、まあ、二度目は行かないかな、と。トークショーの中で、7月15日に池袋で橋下徹氏と公開退団します、新党結成かと主催者は煽っていますがそういう話は多分出ませんが、などと宣伝していた。それを聞きながら、まあ行かないよと思った。

 

聞けば橋下氏とは司法修習生というのですか、司法試験に合格した後に合宿見たいのがあるらしいんだけれども、そこで同期の仲間だったと。また、西村康稔大臣は東大の1年先輩で、何かの署名をお願いに行ったら俺は将来総理大臣になるんだから変な署名はできないと断られたことが印象に残っているというような話をしていました。

 

実績は大した人である。確かに、明石市は暮らしやすくなって人口も増え、出生率も上がっているという。既得権益まみれだった予算配分を、命懸けで生活面に振り向けていった(予算は限られているから、その分、既得権益への配分をエラしたということだ)話には感心した。土建屋などへの予算を削ると殺害予告通知がくるそうだ。市長とは、あるいは政治とは生々しく大変な世界である。だから、同じことを全国規模でやってほしいなと、それは私も思います。

 

政治は喧嘩だという署名の自著を会場で販売しておりサインもするぞのとことだったが、政治は実は喧嘩ではない、自分は勝ち負けのわからない喧嘩などしないと強調していた。既得権益と戦うときは詰将棋の要領で最後まで道筋を考えておく、だから一手打ったときにはもう勝利は確定しているのだ、そんな話。

 

盛り上げを狙った発言をすると、インタビュアー(たいして喋らなかったが)が握手して見せて会場にも拍手をそれとなく要求する。すると、小さくまた大きく拍手が起きる。

 

実績を作った人に何か文句を言ってはいけない。市民のためを思って全力で活動している人を悪く言ってはいけない。謙虚であるよりは、実績をアピールしなければ次のステップには進めない。それは全て諒とする。

 

ただ、その上で、まあこの人の話を聞くことは二度とないだろうと思った。

 

多分、詰将棋の要領で戦略的に振る舞っているのだろうが、話の中身をすっ飛ばして外型だけ見れば、年取った明石家さんまである。こうでなければ庶民には伝わらないだろう、との戦略が伝わってきた。それも正しい。田中角栄もある意味そんな感じだった。わかりやすく、自分達と同じ地面に立っている人だという印象を持ってもらう。これが大事。

 

他の国ではどうなのだろうか。