20230327 これからの世界を感じた予兆

普段は目に留めない日経朝刊社会面。無料塾ってあるんだ。。。経済的な理由で塾に通えないとか、母子家庭でお母さんが忙しくて子供の勉強を見てあげることができないとか、そういうこどもたちに無料で!家庭教師してあげるようなイメージらしい。誰が教えるのかというとボランティアの方がたくさんいるんだと。場合によったら生徒よりも多くの人数が集まるのだと。塾長さんについて調べたら、行政からの補助金は全くもらっていない。全国から寄付が集まっていて、今では小学ながら奨学金を出せるまでになったと。

 

うーむ。素晴らしいな。

 

素晴らしい。

 

背景は大体わかる。政府は庶民から可能な限り収奪しようとしているし、派遣という就業形態が膨れ上がって満足な額の給与をもらえない人が増えている。一握りの富裕層がいる一方で、特に片親の世帯など、貧困ゆえに学習機会も奪われている、そんな層が拡大しているのだろう。それに対して、ボランティア活動が活発化し、無償で勉強を教えて、生徒の学力が伸びたり、他人に感謝する気持ちが育ったりということらしいから、感動ものであり、まあここまで振り切った取り組みには恐れ入る。でもこれが日本人なんだなあ。

 

自分にも何か似たようなことができないか、考え始めてしまう。

 

本当はね、日本の生産力、経済力は世界でいちばんなんだと思う。G7諸国なんて詐欺師が詐欺で集めたお金で見栄を張ってるだけだから。実質的な付加価値を生み出せる国は日本しかないから。シリコンバレーでニュービジネスが次々に生まれるっていうから代表は何かと聞けばUberって寂しくないですか?そろそろ気づけよって話だよね。

 

本業で自分の生活は回して、空いた時間に地域の子供の勉強を見るなんて、本当に幸せな時間だろうなあ。公教育いらないかもしれない。いじめとかの温床になるだけだし。江戸時代の寺子屋に近いような姿が本当の教育かもしれないと思い始めた。学びたい子供が集まって、教えられる大人が教える。金銭的なやり取りは最低限、ていうか気持ちのやりとりがこの無料塾にはあるように見えるんだな。それが素晴らしいです。ボランティアの先生は、無償で教えた子供が一生懸命に勉強して例えば希望の都立校に受かったりしたときにすごい嬉しいとか書いている。そうだろうなあ。嬉しいだろうなあ。卒塾の際に子供たちは「先生たちや、寄付してくれた見知らぬ人たちありがとうございました。私も他の人の役に立つ人になります」みたいな作文を寄せている。気持ちが伝承されていく。お金が絡んでないからかもね。

 

金融は潰れるでしょう。政治も潰れるでしょう。大企業も悪いところは潰れるでしょう。それに同情する人はいないでしょう(困る人はいるけど)。でも次世代は大丈夫かも、と思えるとすれば、そう思わせてくれることの一つが無料塾かもしれないなと思った。子供食堂もそうかもね。結局、大きな組織になっちゃうと利権や既得権で碌なことができなくなっちゃうってことかもね。