ウクライナでよくわからなかったのはネオナチ。

 

こういうことらしい。

 

1922年にソビエトロシア軍がウクライナを制圧しウクライナソビエト社会主義共和国を建てた。スターリンは農民から穀物を接収し人口的な飢餓が広がった。少なくとも250万人が餓死した。中には人肉を食らって生き延びるものもいた。これをホロドモール(1932〜1933)という。

 

第二次大戦中にウクライナの独立を目指す戦いが進められた。それはナチスドイツとソビエトの両方を敵に回す戦いだった。多くのウクライナ人にはホロモドールの記憶が強烈だったのでナチス側につくものが少なくなかった。今現在もナチス時代を懐かしむ政党がウクライナにある。

 

1941年ウクライナはドイツに占領され100万単位のウクライナ人がドイツ国内で強制労働させられた。1944年にナチスの占領が終わるとソビエトの占領下に入った。

 

以上、マリン・カツサ著「コールダー・ウォー」(渡邊惣樹訳)からの引用。

 

想像するにウクライナの中には①ロシア派②反ロシア派③ドイツ派④反ドイツ派がいるのだろう。②③の重なりの中にナチス時代を懐かしむ一群がいると。

 

プーチンのいうウクライナの非武装化とは非ナチス化だという説明がある。その対象は、こうした歴史の残滓であるウクライナ国内のネオナチなのだな。

 

ソビエト連邦を作ったのも、ナチスドイツを生み出したのも、第二次世界大戦を起こしたのも、全てDSだという議論がある。陰謀論と呼ばれる。プーチンはネオナチを撲滅すると公言しているようだが、今起きている戦争は実はロシア対DSだとする見方もある。