とはいえ開戦にも不思議なところがある。

 

ロシアは前回のウクライナ政変以降8年間隠忍自重してきた。介入はしたくなかったのだろう。それほどの経済力も国内の政治的安定性も獲得できていなかった。だからプーチンを屋号かする方法が取られたとも言える。今回は微妙な判断だったと思われる。

 

むしろ介入を煽ったのは米国だった。バイデンなど、今ロシアが介入してもNATOは動かないと何度も発言していた。どうぞウクライナを襲ってくださいと言わんばかりだった。

 

そのアメリカが、ロシアによって生物化学兵器研究開発拠点の存在が暴かれたと慌てている。女傑ヌーランドが焦って議会でその通り証言してしまった。バイデンは平然と、あれはロシアがやってきたことなどと煙に巻いている。

 

いったいアメリカはロシアに進行して欲しかったのかしてほしくなかったのか。

 

昨日今日だが元英国首相のトニー・ブレアNATOは対応すべきと論陣を張り出した。

 

世界経済フォーラムのウェブサイトは2月末にプーチンの紹介ページを削除したという。

 

以上の情報をストーリーに組み立てるとこうではないか。最初はプロレスのつもりだった。だがロシアが掟破りに出たのだ。

 

あったなあ、こういうの。小川直也橋本真也。橋本はプロレスのつもりだった。だが試合途中で小川がそう考えていないことがわかった。その後はメチャクチャな展開で、何試合も負け続けたあと橋本は亡くなってしまった。

 

バイデンはプーチンあるいはゼレンスキーと通じている感覚があったのではないか。ロシアに先に手を出させれば、国際世論を巻き込んでロシアを潰せる、そう考えていただろう。プーチンは慎重かもしれないが周辺におそらくスパイもいる。そいつらを動かせばロシアは自滅に向かって自ら動くと。真珠湾攻撃に日本を追い込んだ時と同じだろう。ところがプーチンはガチできた。しかもキエフに行くのではなく生物化学兵器研究開発拠点や人身売買拠点を破壊しにきた。ここに西側が焦っている。NATOを投入しろ、ロシアを潰せ、そんな金切り声を上げ始めた。