20240216 新しい終末論

数日間、これまで勉強不足だったところ(世界史かな)を補おうとしていた間に、ネット上に面白いのが出てきました。

 

保江邦夫さんという、物理学者であり武道もやり、日本の奥の社会にも通じていると称する人が、2025年夏(7月か8月)に小惑星がフィリピン沖に着水(というか激突)、高さ200mの大津波が起きて環太平洋の沿岸部が壊滅するんだと。これは天文学的には細かく正確に計算できる話で、すでにNASAも計算結果を持っていると。私は保江さんの名前を昔から実は知っていて、初めて目にしたのは武道の達人として知られた佐川幸義さんに関連してでした(佐川師に関しては巨大な神話があります。生前にお目にかかりたかった)。保江さんが物理の先生だと知ったのは後のことです。面識はありません。

 

奇跡のリンゴ」で著名な木村明則さんはUFOに乗船したことがありそこで宇宙人から終末カレンダーを見せられてああ地球もあと2年なのかと知ったと話しているそうですが、それとこの小惑星激突は付合するんだとも言います。日本で津波被害を受けないのは山梨とか数県だけだと。これに加えて、いろんなコメントがあり、山梨が津波を受けなくても沿岸部の原発がみんな爆発するから結局誰も助からないんじゃないか、というような暗いのも見ました。保江氏は、日本人はほとんど生き残らないが、生き延びた人は縄文時代みたいな暮らしからやり直すんだ、とか言ってます。

 

既視感があります。

 

1年前くらいかな、これもネットで陰謀論を見ていた時に2040さんという人が話題になっていて、その人が言うには2040年には海面が60m上がるから平地に住んでいる人は全滅だし都市部はみんな水没すると。今でも同じことを言っているのかどうか。

 

さらに言えばノストラダムスの大予言なんてのもありました。あれは1999年に世界滅亡っていう話だったっけ。

 

私も、今回の話についてはNASAが計算結果を持っているというならそれを見てからコメントしたいところではありますが、不思議なもんですね、繰り返しこういうのが出てくるっていうのが。で、過去の例では何も起きなかった、という記憶から導かれる結論が、①だから信じない、②いや今度こそは本当だ、と、人によってどうも別れるところがあるみたいですね。

 

思いもかけない「世の中の真実」あるいは「未来の予測」が目の前に出てきた時、それを自分の思考の中に取り入れるか否かを決めるのは、私の場合、どうも直観による部分が大きいのではないかと感じます。その直感も、鋭かったり鈍かったりは人によって違うわけですが、気をつけて磨いて?おくと、だんだん頼りになるようになってくると思います。これも一つの修行でしょうね。見抜く力っていうのでしょうか。わからなければ判断保留するっていうのも大事なことですよね。今回の場合、内容についてはNASAが計算しているというならそうなのかもしれないけど、なぜYouTubeで拡散?とか微妙に引っかかりますね。

 

トランプ、プーチングローバリズムとの対峙が三次元的な人間世界の「映画」だとすれば、小惑星激突の話は宇宙を舞台にした、人間社会よりも大きな構図での予測です。私にはその蓋然性を評価することはできませんが、ノストラダムス予測の顛末も踏まえつつ、頭の片隅には置いておこうかなと思っている次第です。要するに、クエスチョン付きの判断保留です。