20240129 アメリカ内戦も偽旗か

テキサス州ですが、不法移民は国に対する侵略だと行っています。州知事と州の司法長官がそう言っている。ここでいう「国」はStateであって、多分テキサスのことです。ところが連邦政府は不法移民を強制送還することを禁じており、これは国を侵略から守る義務を怠るという観点から反逆罪に当たるのではないか、そういう主張のようです。

 

詳しくは「メモ・独り言のblog」というサイトに紹介があります。私なりに解釈して要点をまとめると、南部諸州は米連邦の憲法を協定(英文ではUnionと表記されている)と見做しており、もし連邦が国(State)の安全を守ろうとしないのならば、抜け出たって構わないんだぜ、と考えていると。

 

もう一つ、同ブログで紹介されているのは、マイケル・ヨンというジャーナリスト(それなりに有名)の指摘で、これは偽旗だと。騙されてはいけない、家に留まれと言っています。その根拠は、テキサス州アボット知事はWEFのメンバーであり、米国侵略部門の長なのだから、というのです。

 

このブログは、ロシアの国連代表が「テキサスに武器を提供することによって、ロシアが紛争の当事者になるわけではないことを理解するのが重要だ」と発言したということも紹介しています。ソースは不明です。並行してロシアのメドベージェフ元大統領が1月26日(金)に、テキサスでは内戦が起こりやすくなっていると発言したとも書かれています。

 

ロシア国連大使の言い方は、アメリカとNATOが「ウクライナに武器を供給するからといって米NATOが紛争の当事者になるわけではない」と言い続けていることと整合している点にも注目、とそのブログの紹介記事は指摘してます。

 

ポイントは、アボット州知事とは何者か、だと思いました。経歴をウィキで見ると、まあありきたりな成功者物語のようですが、1995年にテキサス州最高裁判所の判事になったのはブッシュ(子)の引き立てによるものだというところが引っかかります。そこから州司法長官に出世し、州知事に転じます。ジョギング中に倒木の下敷きになり下半身不随となり、その木の所有者を訴えてその後の治療費を全部出させたという強者交渉者のようです。車椅子を使用しています。

 

テキサス州の主張は、1871年法とも絡んでいて、先に紹介したTLBの記事では、1871年法はワシントンに政府を設置することを決めていて、その権能は指定された地区(D.C.)のみに及ぶことになっているのだが、歴代政権はそのことを十分に国民に説明せず、米全土に及ぶように思い込ませていると指摘しています。そうであるなら、テキサスの主張どおり、国(State)を守るのは最高の権利であり、それを阻害するUnionに州が参加する意味はない、あるいは国に対する反逆罪に当たるぞという主張は現実味を帯びます。

 

さて。理屈は全て通っているとして(さすが法律屋知事)、このテキサス紛争前夜は何なんでしょう。私は、ヨン氏の指摘はかなり良いところを突いていると直観します。ウクライナとロシアの間で起きたこと、その時のアメリカとNATOの態度、それをなぞったような今回のロシアの発言。ロシア+米南部諸州vs米連邦。その結果、起きることは、在庫兵器の大規模な償却と、兵士の大量の損耗。それだけは確かです。家に留まれ、というヨン氏は、今タイ在住だと

のこと。