20240111 大いなる眠り

この時期になると新年会とか賀詞交換会というのがいくつもあり、私もその一つの末席を汚してきました。普段、ほとんど会うこともないような人たちの話が聞ける機会でもあります。

 

東大を出てある省庁を勤め上げ、今は某業界団体に所属しているおじさん(お爺さん?)曰く、自民党は苦しい局面だが悪夢の民主党政権時代には絶対に戻してはならない。岸田さんは省庁の言うことをよく聞いてくれる、それまで(安倍さんのことかな)の強烈なトップダウンとは違って、とても良い首相であると。

 

マジか。。。。

 

私は、人の観察には関心があり、この時もまじまじとのこの方を見ていましたが、ポジショントークしている感はあまりなく、心底そんなふうに考えているとの印象を持ちました。

 

なるほどねと思ったのは、岸田(引き続き呼び捨て御免)は、実は省庁の言うことはよく聞いているんだなと。記者会見で能登地震志賀原発の関係について聞かれても薄ら笑いで無視する癖に、実は役所の言うことは聞いているんだなと。それでもって、多分ですけど、俺には聞く力があるんだと錯覚している可能性を感じました。違う、そこじゃない。聞くべきは国民の声でしょ、役所の声じゃないでしょ、と言ってもおそらくは無駄。あの年齢でそれが理解できてないなら一生わからない可能性もあると思う。

 

あと、もう最近はだいぶ少なくなってはいると思いますけど、まだ「自民党も問題があるが野党よりマシ」と考える人、心からそう思っている人たちが実際にいるんだということの再確認。田中真紀子氏は、拡散されている動画の中で、自民党は権力の使い方を知り尽くしている。野党に政権を任せても経験不足で権力の動かし方を知らないから、また3ヶ月で潰れるかもしれないけど、それでも野党に投票して有権者が野党を鍛えないといけない。何十年かかるかわからないが、そうするべきだと言ってました。何十年も待てない気はしますが、正論かなと思います。遠からず自民公明は何らかの形で潰れるでしょうから、いずれにせよ有権者には、新しい政治家、新しい政党を「鍛える」「育てる」の意識が求められることになるでしょう。

 

今、私が見るに、一番近いかなと思う人たちは、グローバリズムが転覆される(ように見える)前提のもとでトランプたちを信用して良いのかを怪しみ始めている。次に近い人たちは、グローバリズムの転覆を喜ばしいこととして期待しているし、その次の時代に備えて動いている。その次の人たちは、何か世間は騒がしいけど自分とはあまり関係がないやと思っている。その下というか向こうに、大いなる眠りを眠っている人たちが結構いて、その人たちは、今の状況がいかに酷くても、その中でしか生きてきたことがないし、かなり良い思いをしてきたこともあるなどの理由で、とにかく現状変更に対しては懐疑しないといけないと心から思っている。大いなる眠りを眠っていて、さらに眠り続けたい人たちに見えます。勝手な見方ですいません。

 

ああそうだ、なぜかわかりませんが、世界を支配しているDSが滅びると自分達が次元上昇(って何なんでしょうか)するというように語り、信じている人たちも、なんか、別の意味で眠っているように私には見えたりします。とりあえずその二つは関係ないんじゃない?