20240107 石川県志賀町の余震

1月6日23時20分に震度6地震あり。2時間後に気象庁が緊急記者会見。たまたま起きていたので全部見た。なかなかのものでした。

 

気象庁地震火山部地震津波監視課の課長(女性)が落ち着いてわかりやすく説明。どんな質問にも嫌味なく的確に回答。手元に回答の材料がない質問に関しては、調査する予定であるとか、追って回答するとか、丁寧に対応。なかなかの方でした。しかも午前1時半からですから。

 

私の知り合いの公務員が、人事異動で霞ヶ関の災害関係部署に配属になったときには、確か四谷かどこかの官舎に単身赴任となり、呼び出しがあれば10分とか15分で登庁せよという生活を2年間続けたとか言ってました。そういう体制が気象庁も当然あるのでしょう。まして元旦の地震の直後だから、緊張感ある体制が敷かれていただろうことは容易に推測できます。

 

資料内容も頗る充実していました。パワーポイント10枚程度でしたが内容が濃い。地震発生後2時間で、ここまでのハイレベルな記者会見ができるとは驚きです。集まった記者の人たちも、おそらくは夜中12時ごろに「記者会見やります」という連絡を受けてきたのだろうから、こういう時間帯に働いたり待機したりしている人たちがいる世界なんですね。

 

一方で、気になった点もいくつかありました。女性課長さんが地震の波形を説明するときに「P波とS波があるから、これは普通の地震と考えられます」とわざわざ発言。要するに、普通じゃない地震もあるんですよ、と言っている。また、震源地に近い志賀町地震計だけが震度6を記録していて、その周辺の地震計は軒並み震度3かそれ以下。1箇所だけ突出して震度が大きいのは異常であり、これは一体なんなのかという検証に時間がかかって地震速報を発出するのが遅れたという説明でした。また揺れ時間は5秒足らずであり、短すぎる(通常は10秒以上らしい)のも不思議だと。気象庁は、まだこのデータに自信がないらしく、地震計がきちんと計測しているのかを確認しに、わざわざ職員が今日、現地を訪れるということです。

 

課長さんのキャラクターには多くの人が好意を持ったらしく、労いや励まし、お礼のコメントが動画のコメント欄にたくさん書き込まれていました。

 

さて。

 

気象庁も首を傾げる、不思議な地震だそうです。この点、よく認識しておきましょう。

 

また石川県志賀町北陸電力志賀原子力発電所の立地場所です。震源地は極めて近い。これが気になった一点。当然でしょうが気象庁の会見でこの点についての質問はありませんでしたが。

 

陰謀論と結びつけることは容易です。その可能性は私の中では引き続き5割くらいあります。

 

(追記)

気象庁の記者会見は怪しい。あれだけの資料が地震発生2時間後の記者会見に用意できるかどうか考えてみろとのご指摘がありました。多分。。。普通に考えたら無理でしょうね。資料を作るだけ(自分のパワーポイント資料作成経験から考えて、おそらく1時間では作成不可能)じゃなくて、これで記者発表していいか、という内部的な承認プロセスもあるだろうし。デクラスかもですね。春菜(ハリセンボン)似の課長さんはいい味だしてたけどな。