20231225 トランプ・プーチン後の世界

ウクライナは敗戦を認めつつあるし、米国からの支援予算も議会を通りそうもないらしいからこれはもう時間の問題になってきました。米国内世論調査では次期大統領選挙でトランプ氏が圧勝の勢い。EUNATOはほぼ存在感を失い、日本国内では自民党の自壊が止まりません。この状況を見て、例えば藤原直哉さんはバチカン大航海時代以来の西欧支配がいよいよ終わり、世界は立て直しの時期に入ると指摘しています。そして実際にこのオペレーションを担っているのはトランプを前面に押し立てた米軍、そして連携するロシアだと。

 

こういった情報をもとに、壊されているのを闇側、壊している方を光側とかホワイトハットと呼んで、善側の大勝利が目前だ、と喜び溢れる声もネットでは見られます。

 

そこまでは良いとして、では10年後はどうなるのか。現在、トランプは77歳、プーチン70歳。後継はいるのか、また彼らが善だとして、その思想は確実に受け継がれるのか。自民党がいなくなったら確実に良い人たちが出てくるのか。

 

そんなことを考えていたら、HYGGEさんという、笹原俊さんと親しいらしいブロガーがこんな指摘をしていることが目に入りました。トランプは10月以降、イスラエルを強固に支持してハマスを殲滅すると言い続けていると。一方でバイデン政権はウクライナからは引くようだし、イスラエルに対しては残虐な攻撃を停止せよと何度も注意している。イスラエルに対する態度だけ見れば、どうもバイデン政権の方が、トランプの演説内容よりも、我々一般庶民の感覚に近いではないか、トランプもなぜかもうオワコンではないか、ということです。

 

笹原俊さんはある時期から参政党支持を隠さなくなりました。その関連でしょうか、HYGGEさんも強大な勢力(例えば2大政党制)が統治するよりも、草の根の小勢力がひしめき合って、結果的に多様性のある政治情勢ができることを希求しているようです。

 

思い返せばトランプは、意図的にかさまざまなエラーをしてきました。ワクチン開発への多額の予算投入、ワクチン接種推進、統一教会系団体へのビデオメッセージ、そして今回のイスラエル支持。他にも、エプスタインの自家用ジェット機搭乗記録も出ています。今は、こういう流れだからこういった細かいエラーを指摘する声は小さいけれども、いざとなったらわからない。ということは、彼にもネタニヤフと同じように、あるミッションが与えられていて、それが済んだら立ち去るシナリオなのかもしれません。それにしても、77歳だからあと10年、表舞台にいる可能性は低いわけですが。

 

トランプ、プーチンがいなくなった世界を誰が率いていくのかは不透明だし、そもそも「誰かが率いていく」という考え方自体が変わっていくべきなのかと考えさせられる今日この頃です。誰かが率いていく世界は結局のところ、あまり良い結果をもたらさないとすれば(ひとり良い人が出ても、次が続かない)、誰かに率いられることを欲する人々が、考えを改めなければ永久に世の中は変わらないということになりそうです。そこに気づくきっかけとして、今回のワクチンはあった。そんな妄想すら浮かびます。