20231214 裏金騒動の出口は何処に

政党は政治資金を集めるためにパーティを開き、議員は会費を集める。それには100枚とか200枚とか達成目標(いわゆるノルマ)があり、それを超えて集めることができた資金は集めた議員に戻される。あとは自由に使ってもいいよということなんだそうだ。問題は、「目標以上に集めた」お金が収入としてどこにも記載されないまま実質的に議員の収入増となり、所得税を免れて自由に使われるという、要するに脱税だろう。メディア報道で奇異な感じがするのは、キックバックとか言って、脱税という用語を避けているように見える点。また、他の派閥も他党も同じことをやっているという情報はたくさん出ているのに、MSMはなぜか安倍派ばかりを責め立てている点、その他色々ある。

 

はしなくも江東区長選挙で柿澤代議士が江東区議会議員に現金を配っていたことが知られた。また、田中真紀子氏が久々に登場して、実は地方議員からのせびりがすごいんだと、それを配らないと地方でやっていけない構造があるんだと力説していた(批判的な口調ではあった)。つまり、国会議員があらゆる手段で現金を集め、それを子分とか地方議員に配って体制を成り立たせているという政治の構造が、かなりはっきりと可視化されたのがこの1ヶ月くらいだったように思われます。地方議員に現金を撒くのは、国会議員の選挙の時に票集めを具体的に手伝ってもらうからでしょう。ということは統一教会創価学会と地方議員は集票機能として同じであって、黒幕は誰だとかいう話を抜きにしても、こういう構造で日本政治は存立しているわけですね。

 

自民党支持率が3割を下回ったと報道されますけど支持政党なしが45%もいるから、残りを55%とすれば、いま選挙をやったら支持率3割の自民党でも単独過半数は不可能ではないとも見られるわけです。だから近いうちに解散はあるぞという分析もある。ありうると思う。

 

で、ネットでは次の選挙では自民党を大敗させようと書く人もいる(例:小沢一郎代議士)けど、そうですね、今の野党が連立を組んで仮に政権を取ったとしても、かつての細川さん、鳩山さんの内閣を上回る政府ができるかというと無理だろうなあ。官僚も協力しないだろうし、再び無惨な結果になって自民党が返り咲く、というシナリオは十分に描ける。逆に、その辺りまで国民が感じ取って、散々悪いことやっているようだが、他よりマシという判断で、次の選挙で自民党が勝利するとすれば、禊は済みました、とか言って、自民党の反国民的政策が加速する、あるいは暴走する危険性が増すことも十二分にありうるでしょう。並行して、不正集計の問題も燻っている。自民党、勝つんじゃないですか?

 

ということで、次の選挙に照準を合わせる限り、善良なる?国民にはよく言われるようにウ◯コ味のカレーとカレー味のウ◯コだったらどっちを食べますか的な不毛な選択肢しかない感じがするのですよ。

 

どうすれば、この隘路を抜け出せるんでしょうか。アメリカでは、同じような既得権益層の網の目のように張り巡らされてガッチリ固められた存立構造を突き崩すために軍(の一部)が立ち上がったのだという説があります。トランプはその勢力に担がれた「顔」であると。日本じゃ、自衛隊だからな、似たようなことが起きうるイメージが湧かない。。。

 

妙案はなく、他力本願的、傍観者的に書けば、今回安倍派清和会がぶち壊されて麻生派岸田派などが実権を掌握するもその後ろ盾となる米国の今の連邦政府が革命によって没落し、日本の新政権も梯子を外されて崩壊、大東亜戦争後の戦犯パージの後みたいな空白が生まれて、柵(しがらみ)のない新世代の政治家に活躍の場が広がる、かな。これだって、あながち妄想じゃないかもしれませんよ。