わたしが日々参照している、解説の達人が何人かいます。それぞれにすごい人たちだなと思うけど、スタンスは最近、かなりはっきりと異なってきました。面白いなあ、と思って読んでます。
本ブログでも度々参照させていただいている藤原直哉さん。元々物知りだし鋭い人だと感じていましたけど、2020年米国大統領選挙の分析あたりから吹っ切れたように飛ばしてますね。基本的にはQアノンの世界観をベースに状況を読み解くわけですが切れ味はすごい。あと、スピリチュアルや宗教の話も躊躇わずに取り込むところが特徴だと感じます。UFOもハルマゲドンも平気で語る。私もこの3年間、多大な影響を受けました。アメリカの今後については、今の連邦政府が外国傀儡政権でありひっくり返されて別の国民政府が樹立されるのではないかと見立てています。
対極的に、精神とか霊的世界とかの話には一切触れず、あくまで三次元の枠内で世界の実相を紐解こうと試み続けているのが田中宇さん。世界を動かしてきたのは英米の諜報界でありその中で多極世界を目指す派閥の勢力が拡大したとの仮説で細かい事象を説明していきます。戦国乱世の武将の頭の中を覗きながら戦乱の世に生きるような醍醐味を感じます。
歴史と思想史、アメリカ政治をたくさん勉強して、大きな流れの中で世界を読み解こうとするのが副島隆彦さん。もう結論は出ていて中国が次の覇権を握る、それは現在の覇権を握る英米の上層がそう決めたからだ、と。アメリカはもう、統合しようがないところまできているからいずれ3か国ぐらいに分割されていくだろうとも書いています。2022年くらいまでは田中さんと同じくリアリティ重視の三次元派でしたが、今年はスピリチュアルの本を出すぞと言い始めているので、どういう展開になるのか楽しみなところです。
ああ見えて重要な方だなと私が最近思うのは森永卓郎さん。ザイム真理教はストレートな本だったし、飄々とした風貌で敵ができにくいというか、重要かつ危ない発信をしてくれる有名人なのに、多くの人に受け入れられやすいキャラクターを兼ね備えているからこれから大きな役割を果たすのではないかと思います。彼はもう40年も日航機の墜落事故にこだわって発信を続けてもいて、粘りのキャラクターであることも魅力です。
他にも何人もの方々の解説を追ってきたのですが、最近は、名前がある日本人の中では、この四人をフォローしていれば大事なことは見落とさないで済むんじゃないかな、っていう感じ。
とはいえ解説者はみんな観客であり舞台裏を知っているわけではないですよね。彼らが目の前の事象から何を読み解こうとしているのかといえば、演出家や俳優の「意図」であ理、それは当事者ではない彼らも知りようがないわけだから、我々もまあだいたい同じ立ち位置にあるわけで(知識の量とか仮説の構築力は違うけど)、私たち一人ひとりも独自のスタンス、独自の視点を持ちうるはずだしそうすることが自然だと思います。ていうか、そういう独自の視点を追求することが、なんとなく、今後、生きていくのに大事なことだという予感があります。