20230624 株高

おかしいよ。おかしいと思う。

 

おかしいと思うけれども、最も好意的に考えれば、株高の次に円高がくるのだ。そうでなければ、外国人が買い増している意図がわからない。

 

自分もポートフォリオはあるが株価の動向はあまり気にしない。むしろ配当が気になる。ちゃんと配当してくれよ、できれば少しあげてくれ、ってな感じだ。高くなったら売ってもいいがキャピタルゲイン2割課税が気に食わない。それなら損したら2割は補填してくれるのか。ただし、2割が高いか低いかといえば、所得税に比して安い。だから配当収入の大きい人はずいぶん得しているハズである。それは誰かといえば大きな意味では資本家だ。大株主。

 

確たる根拠はないが、ここ1ヶ月の株価の上がり方は不自然だと思う。マニピュレーションが入っている可能性を考えた方が良いと思う。誰の?誰のだろう。誰が動かしているのか。

 

企業業績は良いのである。税収も過去最高とか言っている。ところが個人は増税で散々だ。ということは、所得の移転が起きていると考えざるを得ない。どこからどこへ?一般国民から政府へ、資本家へ、というところだろう。

 

さてこの先どうなるか。

 

短期的には下がる局面が必ずくると思っておいた方が良い。これは鉄則だろう。数ヶ月以内に1万円くらい下げても自分は驚かない。これは、いま不自然に上がっている部分の調整として捉えている。必ずある。で、多くの人は売っていくだろう。自分は関係ないが。配当がちゃんとされるなら。

 

でも中長期を考えると、意外に日本の株高はさらに進むんじゃないかとも思うのだ。この先10年で考えてみようか。米民主党が崖っぷちだ。バイデンは弾劾されるか、民主党予備選でRFK Jrに敗れるか、本戦に出られたとしてもトランプに負けるだろう。このことの意味は大きい。グローバル経済がローカル化していく。トランプの「アメリカファースト(内国主義)」が紆余曲折を経て実現の方向に向かうだろうからだ。米軍も日本から出ていく方向だ。

 

ということは、頑張れば日本はフェアな競争で勝負できるようになるのだ。フェアな市場でどういうことが起きるかというと常に日本企業の圧勝だったではないか。典型的に言えば世界シェアの半分を占める中小企業、みたいな存在を輩出できる国は他にないのだ。作り出す価値と株価が連動するのが長期だから、日本株は10年持っていれば大勝ちだと思う。

 

ただし大企業はダメだ。官僚的要素が強くなるほどイノベーションや独自技術は生まれなくなるし、凡庸でなければ経営者になれなくなる。とんがった人間、本質的に優れた人間、創造的な人間は大組織に居られないから中小企業に限る。大企業の株を買うなら、今後10年に限ればたとえばJTに自分は注目している。あれだけ叩かれて、次を考えていないはずがないからだ。さてどうだろう。