20230624 国民性は変えられるのか

テレビなどでよく聞く紋切り型の説明の一つに、フランスの国民は自ら自由を勝ち取った経験があるから、政府に対しても臆せずものをいう。自分達の不利益になるものであればデモしたりストライキしたりして行動的に反対する。それに対して日本人は、明治維新は上からの革命、第二次大戦はアメリカによる国家改造で、自ら自由と権利を獲得した経験がない。だから世の中を自分で帰ることなどできないのだ、というものがある。

 

意味のある説明だとは思わないが、少し同意するところがあるとすれば、日本人は自ら社会を変えることはないだろうなという感触だ。でも理由は違う。我々は経験から学ぶことなどできないのではないかと私は思うのだ。上に書き出した通説とは真逆である。

 

よく、戦前戦中には政府に騙された、一奥玉砕、鬼畜米英。大日本帝国が敗戦することはあり得ない。そう教えられて頑張ってきたのに大負けで、実は欧米の民主主義は日本の全体主義と比べてものすごく良いものであることが後で分かった、自分達を騙してきた政府と新聞ラジオは本当にひどい奴らだ。もう騙されないぞ、と、この80年間、言い続けてきたのにコロナは怖いぞワクチンは効くぞと政府やマスメディアが言い始めたらころっと騙される。

 

一体、あの反省はなんだったんだということである。国民は経験から学ばない。日本人は、結局、政府やマスメディアの言うことを信じるのだ。あるいは、それ以外に思考の軸がない。そう言う国民性なのだ。そう考えた方が納得できるのではないか?

 

逆に、フランス人はいちいち反論するのだろう。王様にも歯向かい、ジスカールデスタンにもマクロンにも歯向かう。歯向かう国民性だと考えた方がわかりやすくないか?経験があるからと言う説明は、経験のない日本人を貶める、やっぱり西洋が優れてるよね、フランスには敵わないよね、と言う昔の磯村尚徳みたいな思考が背後にあるような気がして胡散臭い。

 

だからねえ、悲観的に言えば、また別の病気が出て来れば別のワクチンをみんな打つんだろうなと思うところがある。これ、どうすれば変えられるのか、または、何をやっても無駄で、日本人は永久に騙され続ける国民なのか。

 

いま、岸田、河野、茂木、その他の一座が必死になって俺たち自民党政府はこんなにひどい連中なんだぜと言うことを国民にわからせるように大芝居をしている。国民のことは一切考えない、自分達の家族だけ良い思いをすればいい。お金は海外にばら撒くが(多分キックバックがある)、国民にはやらない。どころか、異次元の少子化対策と称してステルス増税すらやるのだ、マイナンバーで国民全員の行動を把握するのだ。アメリカがいう通りにLGBT法案も通すし、他の法律と違ってすぐ施行するのだ。俺たちはアメリカの威光を背景にして、やりたいように国民から搾取するのだ。それを思い切り見せている。

 

でも何も動かない。これが、日本人なんだろうなと思いつつ見ている。