世の中で起こされようとしていること、推進されようとしていることが正しいのか間違っているのかを判断する際に、有効な質問の一つはこれではないかと思った。
「ベンチャーをどんどん生み出せ」「日本の停滞は企業が新陳代謝しないからだ」これは、出資してIPOして投資家が儲かる事案だから嘘だろうと思う。
「日本は生産性が低い」生産性とは投下したコストに対して生み出す利益が多いことを指すから、株主の利益になる話。
「貯蓄から投資へ」株式市場に資金が回れば株価が上がり既存の投資家が儲かる話。
「財政出動を積極的に行え」は国債を追加保有した金融機関に利回りが落ちるから投資家が儲かる話。要するに貸出を増やしてる。
「企業は法人税率の低い国に移る」利益への課税を減らし配当を増やす話。世界中でやれば、国々は競争して法人減税を進める。
「インフラは民間で。PFIを活用せよ」必ず需要の見込める水道や道路を民営にすれば出資者が儲かるに決まっている。
「女性の社会進出を進めよ」家庭内で収まっていた子育てや介護が外部化・市場化して事業機会が増える。投資家が儲かる話。
「上場は一流企業の証」儲ける力のある企業への出資の機会を与える話。上場なんかしちゃいけない。誰が株を買いに来るかわかったもんじゃない。
「老後資金は2000万円足りない」計算過程をおさらいすれば、年金だけで夫婦二人で暮らそうとすると月に5万円たりない。30年で2000万円不足するぞという脅し。高齢世帯の平均金融資産は2000万円あるからそれで十分とも言えるし、月に5万稼げばバランスすると思えばアルバイトでもなんでもやれば済む話。無理矢理投資信託でも買わせようとする持っていき方。
「地政学的脅威の増大」戦争が起きれば金融は儲かる。起きなくても、軍備増強でも儲かる。いずれにせよ悪質なプロパガンダ。
誰か金融業界を好きな人っている？（業界外の人で）
