20230301 3年前を振り返る

ひょんなことから3年前に書いていたメモが出てきた。

 

こんな感じ。

 

2月26日 首相が「ここ2週間が山場」と発言

2月28日 緊急社内会議。原則在宅勤務としたい、との経営意向。

2月29〜30日 社員が全員在宅になった場合の影響評価。恐ろしい損失。

3月2日 2回目の緊急社内会議。現場の説明入れられず。経営判断として在宅強行。

3月6日 例外規定を活用して4割の社員が出社。なんとか業務を維持。

 

自分の感想「結局、ガチじゃない。やってるふりを外に示すことが重要、との経営判断

 

1年後。

 

2021年1月25日「困ったな。コロナに関する情報の振れ幅が大きくて、何がファクトなんだか、分かり難くなっている。2020年11月から日毎の新規感染者数が増加し、第三波と騒がれ始めた。確かに、新規感染者数が増えているように見えるグラフは提供されているのだが、そもそも感染者の定義が不明確。PR陽性=感染者、ではない。無症状感染者というのもいるらしい。中国ではそれも感染者に含めているという。感染から重症化、志望に至る確率の紅葉がない。あるいは少ない」

 

「現象として確実なのは、PCR検査で陽性反応の人数が増えている、ということまでかな?このことが「感染は拡大している」と言えるためには、①PCR検査はコロナウイルスを単離して確認できる、②1日当たりのPCR検査回数は固定的である、あるいはPCR受検基準は不変である、などの条件が充足されることが必要だが、そんなコメントが聞かれることもない」

 

こんなことを自分はメモしていたんだな、と改めて確認した。

 

他の会社はどうだったんだろうか。

 

自分の勤め先に関して言えば、自分を含む何人かのシニアはファクトを確認して行動基準を決めようとしていた。そんな中で、ファクト自体の把握が難しいという感覚を持っていた。経営陣はそんなことはお構いなく、世間的な空気の流れの中で、全員在宅とかいうとんでもない(これは私見)判断を強要してきた。皺寄せが来たのは現場で、困難な中、年度末の納品を四苦八苦して実現した。そんな感じ。

 

日本の縮図。ファクトに基づいて合理的に行動する、というのは絵空事。トップの行動原理は「世間から非難されないこと」に尽きる。世間の論調はメディアが作るから、結局はメディアをコントロールするものが企業トップをコントロールする。

 

もう一つ。真摯にデータと向き合っていれば大騒ぎするほどのイベントではなかったよ、コロナは。それができない日本社会はやはり大きな問題を抱えている。