20221013 日本の選抜システム不全

国会議員は一応、選挙があって他の候補者よりも支持を集めた人だから、どこか見所があるのだろうと探しても最近はあまり見つからないようになった。

 

自民党村上議員が安倍元首相を批判したところ、党は迅速に調査して1年間の役職停止処分にしたと。早かった。一方で山際細田岸福田そしてなんと言っても安倍の統一教会との関係を明らかにせよと言ってもほとんど応じない。応じないで頑張っている間に週刊誌などにどんどん記事が出てきて止められなくなっている。非常に恥ずかしい、みっともない状況がなおも続く。

 

国葬だと決めてしまってからもぼろは山のように出た。

 

決して国会議員が日本人を代表する(立派な/見所のある)人たちでないことはこの数ヶ月で全国民の実感するところとなった。まずは岸田政権が何にも仕事をしていないよな。仕事は国民のためにやるものだ。国葬は仕事じゃないでしょ。

 

しかし国会議員だけじゃないな。

 

大企業の経営幹部がSDGsのキラキラしたバッチを胸につけて、ESGだカーボンニュートラルだ女性活躍だと異口同音に語っている。どう考えてもバカである。なんでこんな人間たちが人の上に立っているのか。不思議に思っていたら、日本ではワクチンの職域接種がとても真面目に行われた。要するに、この人たちも何も考えてない。

 

昭和までの常識だと、政治家のように選挙で支持される人たち、大企業経営幹部のように多くの社員から選抜された人たち、あと大学教授かな、これも多くの候補者から選抜された人たち、テレビに出る人のように、これもでたがる人が大勢いる中で選ばれた人たち、みんなどこか一般人よりも偉くて優秀なんじゃないかという感覚があったような気もする。

 

でも、中身はこんなもんだった、という。

 

振り返って、じゃあなんでこの人たちが今の地位にいるんだろうと考えてみると、政治家の場合は宗教団体に頼んで票を集めて貰えば当選するのか、とわかった。企業の場合は上役の言うことをよく聞いた人間が選ばれてきたのか、とわかった。大学教授もそうらしい。指導教官や学内のボスみたいな人に気に入られなければ偉くなれないらしい話を聞く。

 

と言うことは、今の日本の選抜システムはいつも「誰か」のおぼえめでたい人が上がっていくというメカニズムなんだな。政治家にとっては宗教団体。組織にとっては上司あるいは実質的なボス。まあ、ロクな人間が残るはずない。変えようはあるのかな。