思い出した。もう一つあった。
親類で、薬害になった人がいた。自分より二世代前の人で、キノホルムの服用でスモン病になった。
木のホルムっていうのは確か整腸剤か何かで、外国でもよく使われている最新式のとてもいい薬だという触れ込みだったらしい。発病してからも国や製薬会社は因果関係を認めず、長い裁判になったと。結局どうなったんだろう。結審しなかったのではないか。和解か。白黒つけたくないだろうからね、国も。
朧げながらだが、根底にはそんな記憶がある。
そうか、非接種で自分が救われたとするならば、そういう人たちの経験値のおかげとも言えるんだろうな。