20220826大日本帝国の終わり

藤原直哉さんの見立てを聞くと触発されることが多い。なるほどね、と。

 

大日本帝国は構造として現代まで続いていた。戦前の支配者が軍部だとすれば、1945年以降はそれが米国に入れ替わっただけだった。

 

軍部は政治を私物化し戦時国債を大量発行し恩恵を台湾朝鮮に注ぎ続けた。米国はその構造をすっかり引き継ぎ、表向きは台湾韓国北朝鮮は別の国だと装いつつも日本政治を私物化し恩恵をこれらの国々にそしてもちろん米国に流し続けた。

 

韓国北朝鮮と日本の関係はマッチポンプであり紛争を偽装しては資金を半島に流出させる手法だった。対価として清和会がピンチになると北朝鮮はミサイルを発射して日本の危機を煽り内閣支持率を高めた。

 

北朝鮮日本陸軍が立国させた説がある。畑中理という名前が挙がる。金正恩は日本人だとの説もある。母親は横田めぐみさんだとも言われる。小泉元総理が平壌を訪問した際、金正日はお互いに皮肉な運命ですねと語りかけたそうだ。朝鮮人の小泉が日本代表、日本人の金正日北朝鮮代表として面会するという皮肉な状況を表したのだという。

 

こうした東アジア沿海部の支配構造転換に尽力したのが岸信介笹川良一児玉誉士夫らだと。シナリオを書きその後のオペレーションを担当した黒幕はCIAだと。実行部隊として資金移動などを担当したのが勝共連合統一教会だと。大きな話だ。いずれ歴史小説に書かれるだろう。

 

そう考えるとつくづく安倍晋三は扇の要だったのだろうなと思う。しかしどうなんだろうか、彼が何かを考えていたように自分には思えないのだ。そこまで壮大な支配の構造を理解しそのために自分を捧げるというか一つのCIAのコマとして動く有能なキャラクターであったようには思えない。

 

統一教会の資金や選挙支援を受け、危ない時は北朝鮮にミサイルを発射させて支持率を維持し長期政権を謳歌しながら、反韓国反中国を言い募り靖国神社に参拝したがり国内保守の支持を集めるという離業。実際にはロシアやインドとも仲良くしようとする無節操さ。これを策士と見るか無思想と見るかで評価は分かれるだろう。

 

何も考えてなかったのではなかろうか。ただ選挙に勝って権力を握っていい思いをするということ以上のことをこの人間が考えていた証拠が見たい。

 

いずれにせよアメリカが東アジアの策謀体制から退き始めていて、そのシグナルが安倍暗殺だったということらしい。それは大日本帝国の構造がようやく終わりを迎えることを意味する。そう考えると、感慨深いものがある。