軍事に詳しい人から意見を聞いた。ウクライナにいうことを聞かせるということがロシアの政治目的だとしたら、21世紀のこの時代に武力で攻め込み首都制圧を狙うというのは世界の多くを敵に回す全く馬鹿げた選択肢で、プーチンに正常な判断力はないと言っていい、とのことでした。
なるほど。
ということは、自分がここで書いてきたことが全部間違っているのか、あるいはロシアの「政治目的」はウクライナにいうことを聞かせること「ではない」のか、どちらかということになりますね。
当然、今でも後者だと考えています。
繰り返しになるんですけど、この紛争には3つくらいのレベルの違う目的が混在しているのではないか。
①ウクライナ東部の虐待を受けているロシア系住民の解放、②ウクライナ国内にある米国資本の生物化学兵器研究所などの破壊、③ドル経済圏からの離脱。①は他の政治的圧力でも達成可能だったかもしれないけれども急を要したのは②でしょう。これは物理的に破壊するということも含むから、やはり軍事侵攻しなければならなかった。③は副次的ではあるけれども経済制裁されることで加速することができた。つまり、ロシアの政治目的は全て軍事侵攻することによって達成されつつあることになります。
この意見が、なかなか理解してもらえないのは②の信憑性に疑問を持つ人が多いからでしょう。でもロシアは国連の会議で何回かに渡りこのことを報告しています。つまりロシアの公式見解。一国が公に事実として報告しているのだから、検討もせずに嘘だと否定することは少なくとも冷静な態度ではありません。つまり②は事実の可能性があるというのが今の状況だと思います。
③は動き始めましたよね。
上記の軍事に詳しい人から見ると、中国は冷静だと。ロシアがどうなるか(攻め込んだりして馬鹿だなあ、やっちゃったよと思っているだろう)じーっと見ているということらしいです。