20240414 トランプたちの立憲共和制

岸田のホワイトハウス晩餐会でのスピーチ和訳が読売新聞に出ていました。冒頭、自分の奥さんがそこにいる。彼女を見れば、自分がいかに正しい意思決定をする人間かすぐにわかるはずだと。そこで(場内笑い)みたいな注釈。ジョークが受けたとご満悦だとすれば、これのどこがジョークなんでしょうね。普通、言わないと思うけど。

 

昨日、パンデミック条約反対のデモが池袋で行われ、主催者発表2万人、警察発表5千人という大群衆が集まったとのことです。知ってたら自分も行ったかもしれない。ネット上では優勢なこの動きですが、実際に数千〜数万人が集まったとすれば、これは大したことだと思うし、今これは必要な動きだし、続けられれば良いと感じます。続くでしょう。先ほどまで、この関係の投稿をいろいろ見ていましたが、中には冷静な人もいて、これだけ人が集まるということは、どこかの変な団体が紛れ込んでないか気をつける必要がある、と。確かに。そしてこのデモは地上波のニュースで報道されていないそうです。Yahoo!ニュースには昨夜出ました。コメント欄がすごいです。ようやく、国民運動になり始めているのかもしれません。

 

昨日の続きですが、軍がトランプを前面に押し立てて進める現状破壊の次にどのような政治体制を目指しているのかといえばそれは立憲共和制であると。建国の時のアメリカに戻らせるのだ、という主張であるらしいことまではわかりました。

 

で、おっとり刀で立憲共和制とは何かを勉強し始めて、それは民衆多数派の専制を抑止するために「わかっている人たち」に一定の権限を付与し、民衆代表と調整しながら国を運営しようではないかという仕組みで、ギリシャの滅亡から学んだローマの知恵に源泉があるらしいこと、そう私は理解しました。

 

アメリカ建国の父と呼ばれる人々は、民衆を全く信用していなかった。しかし民衆の意志を無視して国は運営できない。そこでローマを模倣した。執政官たる大統領は直接選挙にしない。民衆が投票で選べるのは、大統領を選ぶ投票を行う権利を持つ人だけだ。そこまでだ。会員議員は選挙区ごとの直接選挙でいい。これはローマで言えば民会だ。しかし元老院の機能が必要であり、それは上院で、上院議員は直接選挙ではなくて各州の議会から選出してくれと。なーるほど、一応、理屈が通っている感じではありますね。日本のシステムはこれに比べるとかなり略式化されてるかな。そもそも君主制だからね。上院(参議院)も下院(衆議院)も直接選挙で、執政官(首相)は実質的に下院(衆議院)が選ぶから、より民主主義(衆愚)に近い形と言えるかもしれません。それなのに、政権支持率2割未満という現状は、やっぱり異常だ。

 

ちなみにアメリカでは1913年に憲法の修正があり、上院議員は州議会選出ではなく、州ごとの直接選挙で選ばれる形に変わったとか。なるほど。流れとしてよくわかります。策略だったんでしょう。

 

ここまでくると、「民衆」と「統治者」の折り合いの付け方、具体的にいうとアメリカでは「上院」がいったい何を、誰を代表しているのか、がすごく重要な気がしてきます。それは、民衆が「わかってない」として。「わかってる」人たちをどう識別するか、そこが問われる気がするからです。

 

さらに言えば、いつか勉強した通り、米軍は米国よりも先にできている。先にできて、英国をやっつけたから米国ができたという話です。その延長線上に、米軍には革命権があるという議論もある。俺たちが作ってやった国を、俺たちの意図と違う運営したらお仕置きするぞ、という。それがあって現在の偽物だらけの世界運営が是認されているとすれば(てかそうなんだけど)これはこれで恐ろしい話ではある。だから「その後」が気になるわけです。