20240413 日本人83万人減少

昨日のニュースですね。より正確には83万7千人ということですから、四捨五入なら84万人減少としなければならないところですけどね。で、日本の総人口は同じ1年間で59万5千人減少ということですから、日本人以外は差し引きで24万2千人増えていると。そういうことです。政策って、結果が出るものですね。日本政府(日本総督府)は決して無能なわけではなさそうです。

 

大谷事件もようやく展開が見えてきたようです。元通訳の人は英語のわからない大谷選手に代わって銀行口座を自由にいじっていたと。博打での損失額は62億円説も。世間は博打に溺れる人を非難します。じゃあIRもやめればいいと思う。ただ私は、もうかなり前ですが、コアラかパンダのぬいぐるみを狙って、絶対に取れないUFOキャッチャーに何千円も投じてしまった時の気分を覚えていますので、無碍に博打中毒者を責める気にはなりません。何かに必死になると正常な判断ができなくなることがあります。タモリさんは「やる気のある者は去れ」と言ったと聞きました。現場の冷静さを保ちたかったのではないですか。みなさん、お互いに気をつけましょう。

 

イスラエルがガザから軍の一部を撤収との報道。次なる任務に備えるとの国防相の発言。なんだろう。対イランでしょうか。きな臭いですね。

 

ところで昨日記した民主主義と共和制の関係や意味について、私は全く知識がなかったので混乱してしまい、少しずつ勉強を始めたところです。特に共和制がわかりにくいと思います。民主主義と何がどう違うんでしょうか。

 

「トイ人」というサイトで、東大社会科学研究所の宇野重規教授が語っている内容が参考になりました。この方、すごい名前ですね。重い規則なのかな。

 

古代ギリシア直接民主制だった。それがどれほど酷いもの(衆愚政治)だったかを知るローマ人は、君主制、貴族制、民主制を混在させる方法を考えついた。それが執政官(コンスル)、元老院、そして民会の並立する共和制であり、それらがお互いに牽制し合うことで一部の暴走を防ごうとしたのだと。なるほど。それなら民主主義とはまるで違いますね。ローマでは以上の三つの勢力が「共に和する」仕組みだから共和制と訳されたのかも。大衆一強の民主主義ではないわけだ。

 

アメリカはこれを丸ごとパクった。上院は元老院、下院は民会、そして大統領は執政官である。見ての通り、形はできているが実質的な意味は失われている。

 

アメリカの大統領選挙は直接民主制ではない。ここも共和制のポイントで、信用できない民衆に執政官を直接選ばせることを避け、ちゃんとものの分かった人間(大統領選挙人)に投票権を限定しよう。民衆が直接投票できるのは、大統領選挙人を選ぶところまでだ。そういうことだそうです。要するに、ローマも初期アメリカも制度設計者は大衆を信用しておらず、対応に苦慮して妥協している。

 

なぜ民衆は信用できないか。それは、特に古代そして近代でも民衆は基本的に貧しいので、数に物を言わせておれたちに金を寄越せ食べ物を寄越せと騒いで治まらなくなり、結果的に国家を破滅に導く。民主制は古代ギリシアの混乱した政治形態に過ぎないのだと。

 

だんだんイメージが湧いてきました。繰り返しますが民主主義は建前上、大衆一強の設定なんですね。そして、多数派支配で必ず破綻する。それを食い止めるために「ものの分かった人たち」に一定の権限を担保するのが共和制だと。それでいいのかな?

 

とすれば、大衆民衆はある意味で「もののわからない人たち」なのだとして、世の中は「分かってる」少数の人たちと、「分かってない」大多数の人たち、から成るのだという前提なわけですね。共和制とは、そういう議論だったんだな。で、ローマの時代には「分かってる」のが君主と貴族だとして、まあこの人たちの独裁にすると「分かってない」民衆大衆が騒ぐからお互い牽制する形にしようと。結果的に支配層(君主、貴族)の専横も抑止されると。理屈の上では多分、そんな整理なのでしょう。大変なお題なので、今日はここまで。