20240302 陰謀論を確認してみる(その4)

ディープステート掃討作戦は、トランプ主導ではない。そのことは彼らも隠してはいなくて、陰謀論者の間ではいわゆる「Q」の物語が流布しています。

 

その内容をかいつまんで書くと、米軍の中に数百人の愛国者がいた。彼らは為政者が自己利益のために軍を使い捨てること、悪辣な手段で世界を支配することに憤りを感じており、JFK暗殺を経験して長期的な作戦により支配体制の転覆を図ることを決めた。準備は隠密裡に進められ、米軍の情報網(今はアメリカ国家安全保障局NSA)の実権を握って世界中の通信を傍受できる体制を整え、悪党どもの悪事の証拠を全て把握しうる体制を取ると共に政権を動かすため大統領候補を物色、愛国者であるトランプを説得して出馬させ、ついにその活動を表面化させるに至った。トランプは、対する悪党どもの悪事の裏情報を全て掴んでいるため無敵となり、上記のような愛国者達の活動を背景に世界中の悪党たちを薙ぎ倒している。

 

そんな感じです。サイドストーリーとして、繰り返しになりますが、ベトナム戦争以降に退役軍人の厭戦感覚が高まり、これ以上、政府が無益な戦争を企てることは許さん、という意識が高まったという背景があると説明されます。

 

この活動の中心を担っている謎の集団(軍の内部にいるとされる)が「Q」と名付けられているとのことです。Qはインターネットを通じて、さまざまな情報発信を行い、シープルが真実に目覚めることを促しているとされます。それも、答えを投稿するのではなく、問いかけの形をとることで、シープルが自ら考えて真実に到達するよう誘導していると言われます。その呼びかけに応えてQサイドのものの見方に馴染んだ人、Qを支持するようになった人々は「Qアノン」と総称されていて、この用語は一般の報道でも時々見られるようになりました。陰謀論者は、悪党どもを「ブラックハット」、Qを中心とする善玉を「ホワイトハット」と呼んだりします。

 

藤原直哉さんはこの話を大筋受け入れて、今起きているのは軍事作戦ですと説明しています。軍が主導するオペレーションであると認識している。Qアノンもそれを認めている。おそらくそうなんだろうなと自分も感じます。

 

民主党を代表とする悪玉連中があまりにひどい政策を連発するため(例:国境開放)、退役軍人が蜂起し米国が内戦に突入する危険があったといいます。退役軍人には銃を保有している人が多いともいいます。

 

Qは連邦政府軍と退役軍人集団との内戦を望まないので、退役軍人の暴発を抑えるために「既に実権は軍が掌握している」「安心して待っていろ」のサインを、軍人にしかわからない形で送っているとされます。例えば、トランプの演説では後ろに置かれる星条旗には金の縁取り(フリンジ)が施されていますが、これは軍が戦闘期間中に使用する、その時にしか使用されないものだそうです。また大統領就任式の祝砲は本来、3台の大砲が3秒ごとに打つが、バイデンの時は2台の大砲が5秒ごとに打った。これを見て退役軍人は、ああ軍はバイデンを正当な大統領と認めていないのだなと知る、そんな話がいっぱいあります。

 

このような配慮と工夫によってQは内戦の危険性を排除しつつ、平和裡に?悪玉たちを掃討している、というのが、陰謀論者の中で共有されている現状認識だと私は理解しています。さて、この話に乗っても良いのかどうか。また日本はその話の中でどうなのよ、も気になります。改めて整理していきます。