20231228 この2年半

年末を迎えると、ついつい1年を振り返りたくなるけれど、自分の場合はこの2年半、3年くらいを振り返ってしまいました。

 

というのは、やっぱりあの注射(どう呼びますかね。チクワとか書いてきたけど、なんかしっくりこないです。今回は「注射」で行ってみます)のことが頭から離れないから。

 

2021年の春くらいからだっけ、予防の特効薬ができた、救世主だ、先端科学の勝利だという触れ込みで、コロナを予防するという「注射」の接種が話題になり、高齢者や基礎疾患のある人から、そして医療関係者も優先、などの政府方針が次々に出されてきましたね。

 

企業は職域接種をしてください、申し込みは何月何日から開始します、というアナウンスメントがあって、私の勤め先でも人事部が職域接種をやりますと言い出した。自分はこれに異を唱えたんだよね。

 

だって、普通のワクチンは開発に10年はかかる。それを半年で実現し、さらにその数ヶ月後には全世界へのロジスティクスが可能になるなんて、まずあり得ないでしょ。しかも全行程マイナス30℃を保つとか、それを全市町村に配備とか、マンガかよ、と。そして駄目押しとして厚生労働省のホームページで医薬品認定の関係書類を確認したら、まず出てきたのは劇薬指定という赤い文字。そして申請文書や認可過程の文書はもう7割くらいが黒塗り。報道を見ていても製薬会社との契約条件は守秘義務により公開されないとか言っている。

 

まともな会社、まともな人間が相手にしてはいけない事案だな、ということは感じ取れた。しかし一社員のこんな意見は当然ながら経営陣には受け入れられず、人事部は都内で◯番目に職域接種の承認が降りました。他社よりも早く摂取できる環境となります、と得意満面。年末には職域接種の手配と準備、実行が素晴らしかったって社長表彰までもらっていた。自分は、社員の中には自分のように少しは調べる人もいるだろう、接種率は多くて5割くらいかなと予想していたが、結果は9割。しかも家族帯同で奥さん旦那さん子供にも接種した社員が多かったという事実を知って愕然としたものでした。この会社、ダメかもしれない、と初めて思った。

 

これが2021年。その後、変なことを言う奴だからということか、閑職に回され、今も暇にしてこんなブログを書いたりしています。5回、6回、7回と打った人も多く、また何人もの社員やその家族がいかにもという亡くなり方をしたけど、何十人もがバタバタ亡くなるという状況にはないですね。

 

これは大きな出来事だったなあ。まだ整理が全然つかない。まだ同じ勤め先にいるけど、そう遠くないうちに辞めることになると思っています。ただ、日本中、どこに行っても接種者だらけなんだろうから、完全にリセットはできないでしょう。やり直そうとしたら、接種者に囲まれた環境でやるしかない。そういう意味では、誰が接種した、接種していない、みたいなことであれこれ考えるのは、あまり生産的ではないかもしれないな。