COP 28でアメリカ政府が「2050年までに世界の原発の要領を今野3倍にしようぜ」と提案し日本やフランスなど20カ国以上が賛同との報道あり。脱炭素は電力需要を劇的に減らさない限り原発なしでは無理で、再生可能エネルギーは隠れ蓑かなと思っていた人は多いと思うが、こういう形でCOPで堂々と出てくるとは予想していませんでした。提案というか宣言したのは民主党のケリー代議士（確か米政府の地球温暖化問題担当）、この人、まだいたのかという感じ。
一昨日だったかな、日経朝刊２面で例の新浪氏が政策形成に関わって10年、その経験から考えること、という触れ込みでなんと「日本は選挙が多すぎる。一人の首相がじっくりと腰を据えて長期的視野に立った政治を行うことができるように選挙の回数を減らすべきだ」との主張。そうか、選挙の回数が多いのは悪いことではないのだな、という読後感。往々にして、こういういかにも立派なご意見は疑ってかかった方が良いという、これはわたしがこれまで培ってきたスキーマに基づく感想です。
萩生田政調会長は「ガソリン税は高いという意見もあるが慣れてもらわないと」と発言しネット上では「お前らこれまでの給料に慣れなくて上げただろ」みたいな書き込みがたくさん発生。もう自民党の正体は大体わたしたち大衆にも分かったんだけれども、それでもまだ「これでもか」とばかりにデクラスを続けている萩生田さんはすごい。また、自民党がパーティで得た資金を申請しないでワタクシしていたことも次々と報道されており、まさに国民に向かって「これでもか、これでもか」と言わんばかりの情報開示。
しかし、ヤフーニュースによれば、次の政権を担わせたい政党は3位立憲民主、2位維新、それらを断然突き放してトップは自民党なのだそうです。理由は、他の政党は信頼できないと。なるほどねえ。スキーマは強いよ。このまま変なことが続くくらいなら、いっそ政治が回らなくなる方がマシ、と軽く考えたりはしないのがまじめな日本人なんでしょうね。要は、自分が耐えればいいじゃないかと思ってるんだと思うけど、大丈夫かな。ダメだと思うけどなあ。あ、そうだ。ヤフーニュースをどこまで信用するかという問題もありますね。鵜呑みにしていいのかは保留しといた方が良さそうだ。
ところでトランプ勢力は人身売買や子供を生贄にする悪魔儀式を一掃しているとネット上では言われています。というか、そういういい人たちなんだと賞賛する発信者が結構います。それは素晴らしい、とわたしは思いますが、全て伝聞なので実はそんなことありませんでした、とあるタイミングで言われたとしても驚きません。というのは、もう大規模な認知戦が繰り広げられていることは明らかなので、あらゆる情報を話半分で聞くしかないと思うからです。じっっさいに自分で足を運んで現場を見てああこれは本当だと思わない限り、話半分で聞いておいた方が賢明だと思います。
例えば明治維新は封建的な徳川時代から自由な近代への扉が開いたと言われましたが内実は全国単位の専制政治だった。大東亜戦争に負けて平和の使者GHQが戦前の諸悪を一掃したと言われましたが内実は米国による属国支配だった。そういうように、スキーマ（パラダイム）が変わったからといってより良い時代、より良い政治、より良い社会が実現しているとは限らないということをそれこそ日本人なら学んできたはずなので、トランプ勢力に関しても良い情報ばっかり受け取らない方が良いような気がしますね。
