20230626 ロシア内乱(!?)その2

ワグネルによるモスクワ侵攻の行軍はわずか22時間で終わった。わぐねる創設者プリゴジン氏は、もう既にウクライナ東部におけるロシアの勝利は各知恵しており、これ以上戦闘を長引かせる必要はない、早く集結宣言をしろ、前線で活躍しているワグネルの隊員に対して正規軍はまるで駒のような扱いしかしていない。これも不満だ、プーチンと直談判させろなどとSNSで発信していた。その流れの中での「反乱」だった。

 

プーチンはすぐに演説を行いこれは反逆である、意図してこれに参加したものは反逆者として処罰すると言明。隣国ベラルーシの大統領ルカシェンコが仲介してワグネルは進軍中止、主導者は無地方面でベラルーシが引き取ることになった。

 

映画のような展開である。ここで映画というのは、昭和40年第初期の東映やくざ映画だ。

 

プーチンプリゴジンは30年来の知己である。プリゴジンは役人時代のプーチンを知っている。プーチンは確かプリゴジンの7〜8歳、年上だから昔の兄貴分が出世して今は最大の組を取り仕切る大親分となった。プリゴジン自身は、その組とは親しいが譜代とは言えない独立組織を率いる立場で、最大の組がやむなく始めた出入りに参加し、鉄砲玉の役割を担っている。その戦いぶりは素晴らしく、プーチン組の多くの人から称賛されてもいるが譜代の面々には面白くない。そこで、プリゴジン組は兵器の供給を絞られたり、何かと不便を強いられている。

 

プリゴジン組の若い衆は、そのような仕打ちに対する怨嗟を親分に訴える。もう抑えきれない。親分は、「プーチン組さんよ、あんまりじゃないですか。大親分と直接、話をさせてください」と言って、プーチン組の本丸に向けて更新し始めた。それを遠藤の市民もどうやら支持しているようなのだ。さあ、困ったのが大親分のプーチンで、譜代を貶めるわけにはいかないから、プリゴジンを名指しせずに叛逆するなと釘を刺した。そこに兄弟分のルカシェンコ叔父貴が「まあまあ。気持ちはわかるが、ここは収めて」と出てきた。プリゴジン組長は、ああ、気持ちは大親分に伝わったのだなと理解して、若手を収め、叔父貴のところでしばらく頭を冷やすことになった。そんなストーリー展開が頭に浮かぶ。

 

いいなあ。私は、この時代の邦画に、好きな作品がたくさんある。

 

ロシアの周辺には、東映やくざ映画の登場人物みたいなのがたくさんいる。今回、プーチン大親分、ルカシェンコ叔父貴、プリゴジン組長のキャラがはっきりした。他にもカディロフとか、ラブロフ、メドベージェフなんかも同じ匂いがする。ザハロワも言う時は言う、まさに姉御だよね。昭和残俠伝の世界だ。こう言う人たちの、人と人とのつながりって、最後の最後は義理と人情と大義なんだよな。で、人望のある人間が上に上がっていく。映画の中では。

 

対する米欧、NATOの世界はまさに組織の掟で相互監視しながらお互いを縛り合い、よりたくさんの競合相手を葬った悪い奴が上に上がっていくイメージ。で、外面だけはSDGsとか、うまく綺麗に見せかける技術だけは持っている。

 

トランプも、今回頑張っている根本的な動機は、ペドフィリア悪魔崇拝で犠牲になる子供たちを救うところにある、と言う説がある。かなり信憑性が高いと私は思っている。だからゼニカネではない。と言うことは任侠の世界だ。

 

我々が今見ているのは、「死んでもらいます」の世界かも知れない。