こんなことを書くといけないのかもしれないけれども、プーチンの演説は立派だ。
嘘がない。
こんなに嘘がなくていいのかと思うくらいだ。
もちろん、発言内容には取捨選択がある。これは今言えないよということは言っていない。しかし、言っていることには嘘がない。
日本社会のように、嘘を嘘と指摘せずに空気を読みながら保身最優先で暮らしていこうという人が多数派である中でひっそりと暮らしている自分のような人間は、ある種のカタルシスを感じざるを得ない。
よく指摘されているように、今のプーチンはプーチンではない。二代目か三代目だろうということだ。昔のプーチンの画像と比べてみればわかる。もう世界の指導者に本人はほとんどいなくて、トランプもバイデンも習近平も岸田もみんな二人目か三人目だ。その中で出色なのはやはりプーチン。飛ばしてる。
そう。真っ当な世界を世界人類は求めている。そのことをプーチンはよくわかっている。そして、それを実現するためには多くの血を流さなくてはならないことも彼はよく認識している。
なぜか。
嘘で固めた世界を希求する一群がいるし、その連中がこれまでの世界を仕切ってきたからだ。
ロシアが本気でそれに対抗している。本当は、日本も加わらないといけないんだと思う。
20世紀の初頭、イギリスは日本とロシアを戦わせ、日本を支援してロシアを破りロマノフ王朝の崩壊を実現した。その功ある日本をアメリカと共闘して30年後に潰した。
もうイギリスにそんな仕切り力はないだろうが代わりをアメリカがやっている。NATOにロシアを潰させ、それが成功しても失敗してもヨーロッパを沈めるつもりだ。
こういう騙し合いをやっている連中は、もう長くないのではないか。嘘のないプーチン演説。正直者がいい目を見ない世の中だが、今回はなんとかしたい、なんとかなってくれと正直に思う。