20240703 都知事選投票戦略

昨日のNHKクローズアップ現代で大工さんがいないという話を取り上げていました。私も、昨年春に実家(自分は住んでない)のリフォームする必要があったのですが、まあ職人さんがいないと言って工期が遅れること遅れること。水回りだったのですが結局完工するまで半年かかりました。工務店さんは平謝り。だから実感としてわかります。

 

NHKによれば大工さんの年収は400万円未満が過半数とのこと。多い人で700万とからしい。発注してくれる工務店の勤め人はおそらく500〜600万円いくでしょう。ゼネコン経由だと、元締めになるゼネコン社員の年収は700〜1000万円くらいなんじゃないでしょうか。要するに管理だとかペーパーワーク、そして営業にものすごくコストがかかっていて、現場で実際にモノを作り上げるところまで回ってないんだと思う。という話を知人にしたら、甘いと。一番給料が高いのは、ゼネコンにお金を貸している銀行だよと。生涯年収で言えば、建設業全体を管理している役所だよと。

 

これはどこの業界でも同じらしい。林業よりも製材メーカー、それよりも住宅メーカー、それよりも金融機関の方が給与水準が高いと聞きました。日本経済の停滞が指摘されて長いですけど、経済対策だ金融政策だという前に、現場的業務の給与と管理組織の給与の格差にも目を向けた方がいいと思われました。だって人数から言えば現場とか中小企業とか実際にモノを形にしている人たちの方が圧倒的に多いだろうから、そういう人たちにお金が回れば消費も盛り返すじゃないですか。とことん寄生虫が得するように社会が設計されてますよね。

 

みたいなことは、やっぱりこの数年、世の中おかしい自民党おかしいディープステートおかしいということでさまざまに考えを巡らせる中で考え始めた結果です。で、都知事選。これまでの自分の投票行動がいかにぼんやりとしたものであったか反省してます。

 

1千万人の有権者の一人であるに過ぎない自分の一票を最も活かすにはどう行動すべきでしょうか。

 

私も少し現実的に考え始めました。大きく見れば、都知事選は無意味であると。それは、世界の動向の端っこの一つの現象に過ぎないからで、世界はもうグローバリズムを一旦店じまいしてローカリズムナショナリズムに焦点を当てる流れです。国際金融が仕組む国際紛争とかそれを前提とした軍拡とか、宗教団体や大企業労働組合などの組織票や献金が支える利権構造の上に売国政治屋が居座る現状は、少なくとも見かけ上は一掃されていく方向だから、仮に小池が当選したって退場は時間の問題と考えましょう。小池おろしで蓮舫石丸が当選しても大きくは何も変わらない。小池の出鱈目ぶりがあからさまになる効果はあるかもですが。

 

そう考えた時に、じゃあ私の一票は当選者を出すためではなく、別の目的で使用するという考え方もありうるなと。つまり、まともな立候補者がいるとすれば、その人に一票を投じ、存在感を増させてあげる。それも、泡沫候補ではあまり意味がないので、少なくとも名前が広く知られている中で、あああの人がこんなに票を集めたのか、ということになれば次以降につながるのではないかと。先日の東京第15区補選における須藤元気さんみたいな人ね。

 

で、改めて候補者を眺めてみる予定ですが、小池なんだか焦って見えますね。新聞広告で期日前投票に行きましょうと呼びかけてます。やっぱり当日ムサシが使えないのかな。期日前投票の方は、まだ操作する余地が残っているのかな、と勘のいい人はみんな感じ取ったと思います。