20240222 野蚕

今日あ個人的にとても重苦しいことがあって、いやだなあこの世の中はと思いながら習慣で逃げるようにネットを見ていて、気持ちが救われるような記事を見つけたので要約転載してみようと思います。

 

信州NewsWeb「『野蚕』死なせずに糸をとる方法考案 小学生が文部科学大臣賞」

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/20240219/1010029837.html 

 

長野県岡谷市の小学4年生、八並伸之介さん。岡谷市でも盛んだった製糸業では、繭を煮て糸をとることが一般的だった。伸之介さんは5歳から野生の蚕「野蚕」を育てる中で、なんとか死なせることなく糸をとれないかと考え始めた。

 

育てていた8種類の蚕の中で、「ウスタビガ」の繭には丈夫に穴が開いていることを発見。そこで、その穴から幼虫を取り出した上で繭を煮て糸をとることに成功。幼虫は別の場所で育て、無事成虫に育ったとのこと。

 

この研究と実践が、全国規模の科学コンクールで最高の賞を与えられたとの報道です。

 

伸之介君は、「繭から育つ蛾も可愛くて美しいので、死なせずに糸を取り出せるとわかって嬉しかった。将来は虫などの研究者になりたい」と話しているとのこと。

 

絹はね。人間は、使わざるを得ないでしょう。私は、繭の中に生きた幼虫がいるまま茹でて糸をとっているとは不覚にも知りませんでした。今まで、述べ何万人何十万人の人が養蚕に関わっていたのか知りませんが、ついにこういう人が出てくるんですね。

 

こんなニュースを見て、私はなんとなくピピっとくるものがありましたけど、同じように感じた人もたくさんいるのではないかと想像します。上手く言えないけど、こういう感受性、こういう思考がこれからとても重要になる気がします。

 

動物性タンパク質が不足するからコオロギを食え、みたいな運動とは、ちょっと次元が違いますよね。