米民主党政権、日本の岸田政権と親密にしてきた韓国尹政権が突如として戒厳令を発し、国会を封じようとするとともに選挙管理委員会に突入して野党不正選挙の何らかの証拠を押収しようとしたと報じられています。これが1週間前の話。その後、北朝鮮と親密と言われる野党(国会議席の多数を占める)が巻き返して尹大統領は出国禁止措置、戒厳令を主導したとされる前国防相は逮捕され自殺を図ったが失敗と報道されています。テレビに映し出される韓国の路上では、大統領派と野党派がそれぞれシュプレヒコールを上げており、社会分断が深刻化しているというメッセージが伝わってきます。
私も何が何だかわかりませんが、北朝鮮がロシアと親密なら韓国野党(共に民主党)はBRICS派になるんだろうし、ならばユーラシアではこれから主流になる流れにあるのでしょう。韓国与党は米日とこれまで親密にしてきたのだからディープステート側で、まあ東アジアからは排除されていく集団の一つに入るのではないでしょうか。最も単純に考えればそうなります。気になるのは、北朝鮮が早々と南朝鮮を見限ったかのようなポーズをとっていることで、もし韓国野党もBRICSから見放されているとすれば、大韓民国に明るい未来はないことになります。ひょっとしてウクライナみたいになるのかもしれません。
シリアではアサド政権がロシア寄りだったから国政はBRICSで、反対勢力はディープステートと言えたのでしょう。反対勢力(反政府勢力)はアメリカとトルコの後押しを得て数日でダマスカスを陥落させました。なぜかイスラエルも出てきて、火事場泥棒のようにゴラン高原を占拠したらしいです。不思議なのは父親の代から何十年も粘ってきたアサドがあっさり首都を捨ててロシアに亡命。ロシアも反政府勢力の掃討に出ることはせず、ただアサドの亡命を静かに受け入れただけです。
今の世界の流れは、ユーラシアをプーチンのロシアが、南北アメリカ大陸をトランプのアメリカが仕切る方向に動いていると見ている人は多いと思いますが、ユーラシアの真ん中シリアにイスラエルやアメリカの息のかかった地域が残ることに対してなぜプーチンは静観しているのか。ウクライナの時はNATOの東への展開にあんなに厳格に対応したのに、今回のシリア対応は不可思議と言えば不可思議。
前に書いたことの繰り返しになりますが、シリアからは数百万人の難民が出ていて、主にヨーロッパにいるし、日本に来ているクルド人たちも一応はシリア難民という建前で入国してきたと言われます。で、弾圧していたアサドがいなくなり政権が反政府勢力に以上されることになったのだから、もはや難民はいない。だ夏を逃れて外国に出た人たちはシリアに変えるべきだ、が正論になってきました。実際、ヨーロッパ諸国はシリア難民の本国移送を具体的に打ち出し始めています。日本はちょっと遅れているというか、動く感じがしないところがまた不思議なところですけど。
こう見ると、やっぱりトランプとプーチンは握ってる。アメリカにおけるメキシコ国境の問題と、ヨーロッパにおけるシリア難民の問題が二重写に見えます。で、不法出国者や難民は祖国に帰れ。帰って自国を再建しろ。そういう流れかな。これも本当に単純に考えたところです。
そして我が日本です。政治と行政の暴走劇場が激しさを増していますね。ついに防衛所得税なるものが出てきました。ほとんど自爆テロのように、政党も官公庁(特に財務省)も隠していた下心を全開にして突っ走ろうとする姿が悪い意味で鮮やかです。本当に多くの国民が、ああ、我々の政府(政党、行政)はこういう人たちなんだとよーく理解できるようになってきました。ある意味痛快であり、また我々の国がガザやレバノンやシリアでなくてよかったなと思う一方で、さてこれどうするんだよと。山本太郎でいいんですかね。みたいなことを真剣に考えなきゃいけない段階に来ているように思います。