4日間行われていた米民主党全国大会が終わりました。最終日にハリス副大統領の大統領候補指名受諾演説があるというので、気にしてチラチラとネットだのテレビニュースだのを見ておりました。
全体的な印象として、民主党はうまいですね。中身はともかく、大衆を扇動する技術には非常に長けているなあと思います。まずオバマ。この人の演説はとにかく聞く人を引き込みます。もはや本人は処刑されて、出てきたのは偽物だという指摘もありますけど、偽物でもパフォーマンス力は侮れません。力強く、短いフレーズを畳み掛けるようにしてグイグイ行きます。そして最後に、ちょっと間を置いて決め台詞「イエス、シー、キャン」。ここで会場の盛り上がりは最高潮に達しました。
オバマ夫人も男だとか言われていますが声は一応女性みたいで、まあ語る語る。曰くカマラ・ハリス女史は歴代の大統領候補の中でも最高の人物だと。キッパリ!すごいなあ。
副大統領候補者のウォルツ氏は、自らの平民性をこれでもかとエピソードで訴えます。俺は普通の公立学校教師だった。フットボールのコーチも長年やった。だから皆さんと変わらないんだ、フツーの人間なんだ、みたいな。でも副大統領候補にまでなった。皆さんと同じ感覚を持っている、皆さんのために政治をやる、と続けます。怪しいなあ、普通の高校教師がなんで政党で上り詰めるんだよと私は思いますがそんな疑問を持つ聴衆はいなさそうです。
そしてハリス。基本はウォルツ氏と同じく、自らの境遇を語ります。移民の子供で惨めな少女時代だった、苦労をいっぱいした、正義が実現したくて検事になった等々。まあいいけど、そうやって支持者の感情をグーっと引きつけた後で、イスラエルの自衛の権利はなんとしてでも守らなければならない(キッパリ)。
トランプの演説会は、落語みたいで、トランプが一人で延々と雑談を続けて、時々思い出したようにバイデンやハリスを批判するみたいな形が多いようですけど、民主党の党大会はエンタメとして練り上げられた感じがします。陰謀論者、懐疑論者にとっては耐え難い同調圧力強制空間になってますが、集まった支持者たちは心地よさそうにそうだそうだと拍手し歓声をあげています。
ところで世界情勢についてある方の見立てを聞きました。米空母2隻が地中海東岸に向かっている。イランはイスラエルへ、ロシアはウクライナへの総攻撃準備万端である。一触即発で何か起こればアメリカは対応せざるを得ないだろう、その瞬間に2隻の空母はイランあるいはロシアの超音速ミサイルで撃沈される。アメリカの世界支配が終わる象徴的な海戦での敗北だ。イスラエルとウクリアナの政府は消滅。これが早ければ9月に起こる。自民党総裁選は流れる。あるいは緊急事態なので岸田留任あるいは副総理麻生が代理で立つ。醜態を晒し実力が露呈した米軍は極東から引き揚げる。後ろ盾を失った自民党は四散する。総選挙が行われ下野する。ロシアは冷戦終結時の境界線(NATO拡大前)まで勢力を戻す。さて。どうなるでしょう。私は、シナリオとしてあり得ない話ではないと思います。ドル信用崩壊、株式及び債権市場の暴落が本格的に起きるとすればこのタイミングかも。