ヴェネズエラの大統領選挙がわかりにくいと書きましたが訂正します。私の知識不足です。しかし知識不足であっても、これは一体どういうことなんだ、と思ったときには何らかの方法で予測しないといけません。何においても十分な知識なんて望むべくもないからです。
で、格好の判断材料が出てきました。7月29日夜(日本時間)の時事通信配信記事によれば、クアッド外相会合のため来日中のブリンケン米国務長官が、ヴェネズエラの大統領選挙に関して「民意が反映されていない結果が発表されたことを深く憂慮」と表明。7月31日にはG7外相がヴェネズエラ大統領選挙で現職マドゥロ氏が勝利したことについて「深刻な懸念」を表明する声明を発表(共同通信ローマ)。
これらの記事はYahoo!ニュースにも転載されていて、ついたコメントの一つが「ということはマドゥロがマトモな方なんだな。どっちか迷っていたけどこれでわかった。ありがとうG7」
私も全く同じ感想です。チャベスもマドゥロもトンデモナイやつだ、国をめちゃめちゃにした。今回の民意は親米派の候補にあった。行われたのは不正選挙だ、というのが公的なストーリーで、wikiで関連の人物を調べても、それを裏付けるような記述がわんさか出てきます。
で、最近の私(たち)は、判断に迷ったときに、アメリカやG7はどう出るのかを確認するようになりました。米欧が「よし」というならそれは彼らに都合の良いこと、「ダメ」というなら、それはG7以外にとって都合の良いこと。そんな単純な判断基準です。で、今の流れで言えば、G7に都合の良い方に辞退を持っていかれるのは良くない。戦争に巻き込まれたり主権を奪われたり、ろくなことはない。そんな感覚です。
例えばシリアのアサド、ロシアのプーチン、北朝鮮の金正恩、イラクのサダム・フセイン、リビアのカダフィ。チャベスとかマドゥロもこの系列なのでは。良い人たちだとは言いません。人相を見てもそうは思えない。例えていうなら地場の893か。G7は広域暴力団だとしましょう。地場の893が広域暴力団に従わないからと言って、あいつらは不正をしていると広域暴力団に非難されるとすれば噴飯物。逆にミャンマーのスーチーみたいに広域暴力団G7に擦り寄ると世界メディアに持ち上げてもらえる。そんな構図がようやく知られてきました。
ついでにですが、その「ありがとうG7」の投稿に早速イチャモンがついて、「だって投票率107%らしいぞ。不正だろ笑」と冷笑。さらにこのコメントにも意見が出てきて「主要候補2人の他に3人の候補がいて、合計4.6%のところを3人とも4.6%として足し算した変な数字が一人歩きしたもの。これをひろゆきが広めた」と瞬時に説明されています。拡散したひろゆきって変な人ですね。それにしても、我々のある種のリテラシーは随分向上したものです。
G7に同調する国々もまた重要です。私が見た範囲では、アルゼンチン大統領とペルー政府がヴェネズエラ大統領選の結果を激しく批判しました。キューバ、ロシアは一貫してマドゥロ政権支持みたいです。
G7やNATO、EU、WHOとかが単なる利権集団・傀儡集団であるとわかってきたのは、ここ数年の大きな変化です。彼らの言うことを真に受けるとロクなことは無い。逆に、彼らの言動や行動から、彼らの利権や関心がどこにあるのかが透けて見えるようにもなってきました。ヴェネズエラの場合は、石油でしょう。